コンパクト&コンフォートホテル設計論

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  • 商店建築社
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  • Amazon.co.jp ・本 (127ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784785803384

作品紹介・あらすじ

気持良くて、快適で、機能的で、スタイリッシュで、リーズナブル。それが、「進化したビジネスホテル=コンパクト&コンフォートホテル」。
これから数年「コンパクト&コンフォートホテル」の分野で新しいアイデアが強く求められそうです。これまでホテル設計を手掛けてこなかった設計者の方々の新鮮なアイデアが、ホテルを大きく変え、大きなニーズが開かれています。
そのとき知っておきたいのが、「基礎知識」と「付加価値を生むアイデア」。まずは本誌で「コンパクト&コンフォートホテル」の設計ノウハウとデザイン戦略をすべて掴んでください。

感想・レビュー・書評

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  • いわゆる「ビジネスホテル」が、デザインの面でもビジネスモデルの面でも大きく変わってきているということを感じさせてくれる本だった。

    従来から、宿泊特化型のホテルはシティホテルとは異なるマーケットを形成していたが、この世界でも、男性ビジネスマンの出張需要というモノカルチャーな顧客層をターゲットとしていた時代から、それぞれの施設で異なる方向性を打ち出す時代へと変わってきている。

    ビジネス客をターゲットとしたホテルでも、快適な眠りを提供するためベッドや寝室の機能を高質化するもの、客室の水回りの機能をコンパクトにして大浴場や露天風呂を充実させるもの、逆に客室の中で水回りを売りにするために機能を充実させるものなど、それぞれ異なるビジネス客のニーズに応えようとしている。

    それは、出張需要における女性比率の高まりなど、多様化が背景にあると思われる。

    さらに、「ビジネス」ホテルを旅行の際に使う客層が、国内旅行者、海外からの来日客のいずれにも増えてきており、客室の複数名での利用や付帯機能の充実など、シティホテルとは異なった形で限られたスペースを有効に使っていくアイデアも多くみられるようになってきている。

    そのような観点から本書では、従来のビジネスホテルというカテゴリーから「コンパクト&コンフォートホテル」というカテゴリーに転換してきていると考えている。

    それぞれのホテルをデザインした設計者や開発事業者のインタビューと共に、図面も豊富に掲載されており、空間をどのように使うかというそれぞれのアイデアが非常に分かりやすかった。

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