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- Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
- / ISBN・EAN: 9784786801860
感想・レビュー・書評
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保田與重郎が何を発見し、何を世に示し、何を後世に遺そうとしたか、が明晰に語られている。
前田に言わせると、保田は日本人の暮らしの大もとには、神からの事依さし(ことよさし)がある。
天照大御神からわが皇孫(すめみま)は、稲穂を人に伝えるべく降臨された。自然の循環とともに稲作りを行ない、実りを神に感謝しつつこれを神と分かち合う。そこには略奪も征服も必要ない。人が平和に暮らしていくための根本原理がある。
思えば、ヨーロッパの王たち、貴族たちは、働かない。ギリシャ時代から、労働は卑しい者の役割であった。
日本の天皇は年祈祭において、自ら田植えをなさる。
皇后は機を織られる。
働くことの尊さ、喜びを、自ら体現なさるのである。
祭りの風景、美しい田園風景、そして保田の魂への思いを何人かの人々が語ったものを収録したDVD付き。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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