楽しくまなぶ『易経』

著者 :
  • 青弓社
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787210579

作品紹介・あらすじ

『易経』は、古代中国で生まれた陰と陽を基本にする思想で、占いの書であると同時に「知恵の書」「哲学・倫理の書」として普及し、文学や芸術など日本文化にも影響を与えた。

人をいたわり、他人の喜びを自分の喜びにする「陽の道」、争い憎み、嘘にまみれて人を貶める「陰の道」――物ではなく人との信頼と愛を大切にする生き方を自然に学ぶことができるのが『易経』である。

善も悪も、幸運も不運も、完成も未完成も、大きな時運というもののなかで絶対的に決められることはなく、どちらも繰り返し現れる――。この微妙で不可思議な天と地との間の人生を実感しながら心おおらかに明るく生きるヒントにあふれた『易経』を、西洋の愛の教え『聖書』を心の糧に99年を生き抜いてきた著者が、人間模様を実例におもしろく・楽しくガイドする。生きるための知恵にあふれた入門書。

【本文の一例】
①「乾」(偉大なる天、君たるの道)
六十四卦の最初がこの卦です。上卦も下卦も「乾」全陽で、天を表しています。
天と地の天ですから卦の始まりで、陽ばかりが六つも重なっているのですから、明るすぎるというか強運というか、ともかく普通の人だったら位負けしそうな卦です。でも、この卦は強い運を表しているのは事実ですから、素直に読んで自分のこととして考えてみましょう。卦の始めの天です。悪いわけがありません。でも、人間はいろいろなことがすいすいといくとすぐいい気になって思い上がります。(略)

著者プロフィール

東京都牛込に生まれる。白百合高等女学校卒業。芹沢光治良に師事。「死者の家」で第2回群像新人賞入選。著書『天の残像』『芹沢光治良の世界』(ともに青弓社)ほか。

「年 『天の残像』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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