健康の語られ方 (青弓社ライブラリー 25)

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  • 青弓社
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  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787232021

作品紹介・あらすじ

テレビ番組の「血液サラサラ」に顕著な科学性をまとった健康言説の氾濫と、それを積極的に受容して健康食品や健康補助薬を摂取することに快楽を見いだす視聴者たち。自分の健康を語ることが強迫と化した現代の、科学と食品と身体の社会的な構造を検証する。

感想・レビュー・書評

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  • 『文献渉猟2007』より。

  • この先生の授業を受けたことが会っていまのタイトルで3年ゼミ論を書きだした。
    今まで感じていた違和感を言語化されていたように感じた。健康社会学の一部にはなると思うが身体の問題を社会学検知から再確認するために大事な本のように感じた

  • テレビ、新聞、地域のヘルスプローモーションにおいて語られる健康言説がどのようにして科学的裏付けを与えられながら人々の間に浸透していくかを丹念に分析している。言説分析のお手本とも言えそうだが、視点や手法に目新しさを感じることはない。いかに我々が〈われわれ〉の身体によって〈わたし〉の身体を見失っているのかという問題はよくわかる。このような健康批判のこれからは、〈わたし〉の身体についてわたしが対象化するための方法と〈わたし〉の身体について思考する〈わたし〉の言葉をどう発見するかを思考することのような気がする。本書はそこまでは至っていない。

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著者プロフィール

宮崎県生まれ。東京国際大学准教授。専攻は文化社会学、消費社会論、メディア論。著書に『リスクと日常生活』(学文社)、『健康の語られ方』(青弓社)、共著に『ニュース空間の社会学』(世界思想社)、『〈つながる/つながらない〉の社会学』『いのちとライフコースの社会学』(ともに弘文堂)、『文化としてのテレビ・コマーシャル』(世界思想社)、『健康ブームを読み解く』(青弓社)など。

「2016年 『リスクを食べる 食と科学の社会学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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