社会人のための文系大学院の学び方

著者 :
  • 青弓社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787235077

作品紹介・あらすじ

近年、会社勤めなど、仕事経験がある社会人が大学院で学び直す動きが増えつつある。しかし、社会人が大学院に入学すると、社会での経験を生かせないことに戸惑ったり、我流の落とし穴に陥ってしまったりすることがある。

本書は、社会人院生特有の大学院生活の困り事に焦点を当てながら、学問世界の「常識」から助け合いのネットワーク作り、ゼミでの作法、調査の仕方、論文の書き方(アカデミック・ライティング)までを幅広く取り上げる。

学業と仕事の折り合いの付け方や大学院修了後のキャリアへの生かし方、大学院で学んだ意義など、社会人院生の経験談もコラムとして多数所収。イラストやチャート図など、ビジュアル資料も充実。

社会人が大学院での学びを充実させるための知恵や知識、視点などを盛り込んだ、総合的な大学院生活ガイド。

感想・レビュー・書評

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  • 東2法経図・6F開架:377A/Sa25s//K

  • もっと早く、自分が大学院に入学する前にこの本を読んでいれば、遠回りせずにすんだのに、と思います。もっとも発刊が2022年7月なので無理だったんですけど。

    ここに書かれている知識がダイレクトに役に立つとは言えないのですが、どんな心構えで臨めば良いのかを知ることが出来るでしょう。

    先行研究にそう向き合うのか、研究をするための前提となる知識はなにか、その知識のためには何を学んでおけば良いか、などがわかります。

    僕も、いまさらと言ってないで、きちんと学び直そうと思います、社会調査や統計学。

    第3章は論文のライティングについてなので、他にも様々な書籍が出ていますが、第1・第2章はできるだけ早く、大学院進学を考え出したらまず読んでみることをお薦めします。

  • たまたま図書館の新着コーナーで見つけた本です。題名の通り大学から一旦、社会に出た「社会人のための文系大学院の学び方」のガイドブックです。小熊英二「基礎からわかる論文の書き方」の濃度を極めて薄くして出来るだけシンプルにし、ひたすら実践的にした学びのナビゲーションでした。そういう意味では「文系大学院に入った社会人のための学び方」とさらに狭いターゲットに向けているようにも見えますが、意外や意外、そのつもりもない自分にとってもなんだか、研究してみたくなるなぁ、論文書いてみたくなるなぁ、大学院入ってみたくなるなぁ、という勉強意欲誘発本でもあるような気がします。薄いさに反比例で、とても心動く読書になりました。っていうか新着コーナーでこの本を見つけて貸し出してもらうこと自体、自分に何か学び欲求あるのかも。という意味ではいい出会いでした。

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著者プロフィール

2018年、東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。徳島大学卒業後、三井生命保険(現・大樹生命保険)で職域営業を担当。在職中、LIMRAより国際継続率優秀賞(International Quality Award)を受賞。その後、山口県東京物産観光事務所で物産の宣伝・販売、日本看護協会で各種委員会運営事務局などを担当後、退職し、一橋大学大学院社会学研究科修士課程に進学。修了後、現在まで、都内大学編入・大学院予備校で論文講師、受験指導にあたる。著書に『男性育休の困難――取得を阻む「職場の雰囲気」』(青弓社)、調査報告に「親はどのような保育を求めているのか――株式会社立保育所に着目して」(「相関社会科学」第24号)、「育児休業取得をめぐる父親の意識とその変化」(「大原社会問題研究所雑誌」2012年9・10月号)など。

「2022年 『社会人のための文系大学院の学び方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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