必ずくる震災で日本を終わらせないために。

著者 :
  • 時事通信社
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本棚登録 : 54
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784788716087

作品紹介・あらすじ

★ ★ ★ ベストセラーの前作『次の震災について本当のことを話してみよう。』
が投げかけたすべての問題の徹底・本格解決編! ★ ★ ★

日本に1410兆円の損害をもたらす南海トラフ地震。
首都直下地震の損害推計も778兆円。
必ず来る次の震災は「日本を終わりにする」かもしれない。
命、社会、国を守るために! インフラ総破綻のボトルネックはここだ! !

南海トラフ地震の想定震源域で異常が観測された場合の対応を論議した中央防災会議の作業部会。その主査として、報告書のとりまとめを担った著者渾身の一冊!

地震は予知できないことがはっきりする一方、次の震災がとてつもないものだということが分かってきた。

異常観測。そのギリギリの局面にどうすべきか。
「命を守ろうとしすぎると社会が動かない」
「社会を動かそうとすれば、命は守れない」
ジレンマの中の「答え」は?

ホンネ、ホンキで話して分かった、石油、水、電力、通信のこれだけの問題点。
長期間続く、社会インフラの機能停止。
安全保障としての防災、減災!

ふんだんに盛り込んだ具体的な社会防衛策と命を守る方法。
最悪の災害でも、今からちゃんと身構えれば乗り越えられる!
「災い転じて福となす」。最強の減災・防災大全! !

感想・レビュー・書評

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  • 破局災害は諦める、
    巨大災害は乗り越える。

    福和先生の世界の秘密(ネガティブな)を一人だけ知ってしまった感。

    ちゃんと乗り越えるよう啓蒙を続けられてるのが凄い。

    映画なんかで敵を地球外に持っていくと地球内は団結する描写があるけど、破局災害が起これば戦争はなくなるのかも。世界は滅ぶけど。

    平和とは何なのか。

  • 東南海地震が来るのがわかっているのに、有効の準備ができない。この国が没落していく運命にあることがわかる。

  • 【配架場所】 図・3F開架 
    【請求記号】 369.31||FU
    【OPACへのリンク】
     https://opac.lib.tut.ac.jp/opac/book/189444

  • 前著以来2019年までの間の事象や話題でアップデートされたネタはちりばめられているものの、基本的には、一冊目の焼き直しが多い。既にどこかできいたような内容がほとんど。
    また、企業や行政の内情批判の態度に満ちているのが不快。

    しかも本書の全体でのストーリー性(ロジック、流れ)は感じられず、粗雑な新書みたいな印象。

    以前きいたことがあるように、「脅迫的な教育は、教室をでたら忘却される」というようなことも思い出す。
    要は、ぐっとこないのである。しかし、この違和感を、仕事にいかさなくては。

    ===
    以下、そうはいってもいくつか頭に残ったトピック。
    ・自主避難は知人・親戚宅へ(p44)
    ・地震時の状況を、大きな地図に上からプロジェクションマッピング(p84)
    ・組織で上を目指せないなら、自由奔放で面白いことをやる方が(p111)
    ・東京の揺れが大きいところは、旧河道、池、入り江(p209)
    ・「プルームテクトニクス」:地球内部も含めてプレートの動きを説明する新理論(p314)
    ・破局と比べれば、南海トラフはまだましであり、警戒可能(だから、ちゃんと備えるべき)(p326)
    ・緊急地震速報の「高度利用者」。スマホのアプリもあり(p336)

  • いつかくる南海トラフ巨大地震というカタストロフィのリアルを知る。

  •  ダメだなこれは、いくら対策をしたとしてもそしていくら生き延びたとしてもこの本で想定されている地震が来たら対応できなくなるだろう。

     ただ、楽観的とは言わないが、この国は災害が起きようともつぶれるという事はないだろう。
     そして、想定されているだけの被害はこの国では起きないと思う。絶対はないが、いずれ起きると言われるが巻き込まれるかは運に任せるしかないだろう。


     まあ、そのためには対策をしっかりとろうという事に最後にはなっちゃうんだろうけどね。

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著者プロフィール

名古屋大学減災連携研究センター 教授・センター長
あいち・なごや強靭化共創センター センター長
地震調査研究推進本部 政策委員長

「2019年 『耐震工学 教養から基礎・応用へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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