さらば、愛しき鉤爪 (ヴィレッジブックス F カ 1-1)

  • ソニ-・ミュ-ジックソリュ-ションズ
3.51
  • (11)
  • (29)
  • (33)
  • (4)
  • (3)
本棚登録 : 186
感想 : 36
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (516ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784789717694

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 忙しくて、毎日少しずつしか読めなかったのが残念過ぎる。
    失踪感あふれるハードボイルド。
    ハードボイルド?
    うん、多分ハードボイルド。

    相棒の死から立ち直れず、死の真相を探る手段が手当たり次第のやりたい放題過ぎて、仕事を干されている。
    重篤なバジル中毒で、バジルに溺れトリップする日々。
    しかし、ある日、大手の探偵事務所から、火事に関する調査業務の下請けが入る。
    そこから話は大きく広がって…。

    主人公は人間ではなく、恐竜なの。
    というか、結構な数の恐竜が人間にまぎれて暮らしているという世界。
    隕石が大量に降って来て種族絶滅の危機に際して、ヒトとして生きようと決めた恐竜族のご先祖様たち。
    皮膚や体毛をばれないように作ることはもちろん、骨を柔らかくして体型を柔軟に変えることができ、何よりも人間サイズに小型化してる!
    ヒトがまだヒトの形状にもなっていない(多分)頃に、その決断をし、実行できる科学力があったのなら、恐竜がそのまま人間の上に君臨してもよかったのでは?
    なぜ潜伏してる?
    という突っ込みはしない約束よ。

    でまあ、普通のハードボイルドのように、単身調査に乗りだし、不可解な点を追求しようとするたびに、情報を持つ人たち(恐竜)が殺されていく。
    それでも少しずつ真実に近づき、美女たちとあんなことやこんなことがあったりしながら解き明かした衝撃の事実とは!?

    いやもう、残り100ページくらいからはピンチに次ぐピンチ。
    どんでん返しに次ぐどんでん返し。
    なのに最後は切ない余韻まであってさ。
    いやー、面白かったわ。
    B級エンターテインメントの愉しさを堪能させていただきました。
    満足。

  • 長かった!そして素朴な疑問、これってハードボイルドなの⁇わたしにはわかりません、ハードボイルドの定義がわからないのかも。ただのだらしない行き当たりばったりな男としか思えませんでした。恐竜がヒトのふりをして人間社会にいる…そこでハードボイルドの探偵をしている…ってことで期待してましたが、あんまり感情移入出来ず。最後もなんだか嫌な終わり方です。登場人物は次々死ぬし。続編は読まないと思います。

  • 全体的にスピード感があって、長さのわりに読み易かった。

  • 恐竜が人間の皮を被って生活しているという、その前提を聞いたところで、えっ、恐竜?ステゴザウルスが?あれって背中になんかいっぱいついてなかったっけ?T-REX?って手が妙に短いよな、アレ。とかなんとか妙に気になりまくってもやもやして微妙に最初は集中できなかったけど、気にしててもしょうがないかー、とそのうち忘れて、まぁバットマンがなんか黒いの着たら強くなる、みたいなもんか、という結論に至り。最終的には、でも恐竜だって事が大事なわけで、やっぱ最後には気になってきて、なんでこんな気になるのかって思ったら、あれだ、不気味の谷と一緒で、めっさ現実から離れた設定ならまぁふーんって思うのに、微妙に現実に近い世界でぎりぎりありえんわーって設定が気になるんだな、きっと。

  • 主人公が恐竜で私立探偵という設定のハードボイルド。舞台はアメリカ。ハードボイルドと言ってはいけないくらいフザけた面白さがある。テンポ良く話が進み飽きることなく読了できた。推理ものとしても良く出来ており、最後まで騙されてとても楽しめた。
    ハードボイルドが好きだけど飽きている人にオススメです。読む前には恐竜の映画を見ておくとより楽しめると思います。

  • 設定に無理があるにもかかわらず、最後まで読ませてくれました。

  • 設定とキャラクターが面白すぎて、プロットしてはアラがあるかとは思うが、とにかく主人公が恐竜という設定だけでグイグイ読ませる。丁寧に作ってあるから、あり得ない設定でも白けることなく読み進めて、半分ほどきたらもうどうしようもなくなって、恐竜の図鑑を引っぱり出して読む羽目になった。グレンダがいい味のヒロインで、続編も読んでみたい。

  • 久しぶりの推理物。突っ込みどころ満載。

  •  鉤爪シリーズ第一弾である今作はその特異な設定により非常に新鮮なSF推理小説になっている。
     主人公であるヴィンセント=ルビオは"ヒト"ではなく"恐竜"。それも人の形を精巧に模した"扮装"のなかに身をつつみ、人間社会のなかに溶け込んでいるのだ。ルビオのような"恐竜"はたくさんいて、世界中でヒトから恐竜という素性を隠しており、ヒトとの付き合いもそこそこに、彼ら恐竜だけのコミュニティを形成している。
     ルビオは私立探偵を生業としているのだが、とある出来事により社会的な信用をかなり失ってしまった。そんな中、大企業からとある依頼が舞い込んでくるのだが……

     恐竜が隠れて生活し、ヒト社会に隠れているという設定が非常に面白いエッセンスになっている。この斬新な設定が今までにないギミックを作り出しており、独特なトリックを生みだしている。
     ただし推理小説としては少し、というかかなり謎の難易度が易しい。設定やトリックは新しいが、話の軸部分では王道な展開が多い。そのため読んでいるうちに、すぐピンとくる人が多いのではないだろうか。
     設定としては面白いしサクサク読めるので勝って損はないかと。

  • まあまあでした。

全36件中 1 - 10件を表示

エリック・ガルシアの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×