- Amazon.co.jp ・本 (353ページ)
- / ISBN・EAN: 9784789731621
作品紹介・あらすじ
好きな人ができると、一日中そのことばかり考えてしまうのはなぜ?どんなに愛するパートナーがいても、人は浮気をしてしまう生き物なのか?別れ話のもつれ、ストーカー行為…愛が憎しみに変わるメカニズムとは!?恋の謎を解くために「恋に落ちたばかり」&「失恋直後」の人の脳をスキャニングする大実験が敢行された。見えてきたのは、理性ではコントロールできない恋の脳内反応。手に入らない相手に燃えるのも、セックス後の一体感も、愛が四年で終わるのも、すべては脳内ホルモンのなせるわざだ。恋のミステリーがいま解明される。
感想・レビュー・書評
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読んだ時期により、感想が異なる。
初めて読んだのは、「恋人」になる前で、最後に読んだのは、「恋人」でなくなった後だ。
自己啓発的な恋愛本の類は読む気にならないが、綿密な実験を重ねた上での指南というのは、なかなか心にくる。
読んだ時期でこうも本にかけたくなる言葉が変わるかと。感謝したい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
表紙のクリムトの絵が印象的。
恋に落ちるメカニズムを、脳科学、心理学、生物学等、様々な学術的観点で検証したもの。
恋愛に悩んでいた時期に読み、自分の状態を客観的に見る事ができた気がする。 -
人がなぜ恋に落ちるのか、なぜこんなにも苦しいのか>
激しい高揚感、思いが叶わぬ時の絶望感、胸がきゅんとする瞬間、私たちの本能が何を意図しているのか?
という問題を、動物にまで遡って究明しようとする。
「なんでメールの返事してくれないの!」という怒りは
「欲求不満ー攻撃性仮説」でシンプルに説明できる。
「なんでこの人のことをこんなに惹かれてしまうのだろう」という魅惑は、解明が複雑そうであるが、結局のところメスは、より魅力的なオスの子を産み、その子を無事に育てたい、という本能がべーすにあるらしい。
...と学んだところで、自分の情動をコントロールできるかどうかは分からないけれど、なんとか楽しくやっていきたい。