『2010年 12月 24日 初版 第1刷 発行』版、読了。
プレイステーション・ストアで配信され、その後、地上波TVでも放送されたアニメ「亡念のザムド」のノベライズ版です。
とはいえ、タイトルに新訳とついているだけあって、アニメでは描かれることのなかった描写がチラホラとありました。
作者は、そのアニメの監督でもあった方でありまして、おそらく小説として手がけた作品としては、これが初かと思われます。
大まかな物語の展開はアニメと変わらないかと感じましたが…初版であったためか誤字脱字が目立ったのが残念です。
それにしても…アニメでもそうでしたが、登場時は割りと沈着冷静な印象のあったフルイチがどんどん残念な方向に変化していくのは残念すぎてなりませんでした。
この本を読了した直後は、それも含めて「すぐに下巻を読まねば(><;;!!」という「引っ張り具合」の結びでしたので、それは見事でした。
文体としては、慣れれば読みやすいかと思いますが…世界観や設定など、原作にあたるアニメを知らず、この本から読み出すとまた違った感想を持っていたかもしれません。
むしろ下巻がアニメと同じような展開、あるいは結末でしめくくられているのか気になるところ。
とりあえずこの上巻を読破できたら、間違いなくすぐに下巻を読みたくなることは間違いないかと。