- Amazon.co.jp ・本 (30ページ)
- / ISBN・EAN: 9784790254072
作品紹介・あらすじ
戦争がやってきた日、窓辺には花が咲き、お父さんは弟に子もり歌をうたっていた。午前中の授業で、火山のことを勉強した。おたまじゃくしの歌をうたった。鳥の絵をかいた。そして、ランチタイムのすぐあとに戦争がやってきた。
感想・レビュー・書評
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戦争ですべてを失い、ひとり残された子供たちと、そんな子供たちを支援する人たちに捧げられた、イギリスの作家と画家とが訴える、世界中の選民への篤き想いをこめた大人への絵本です。作者は語ります「何処にも行き場のない、そして教育を受ける機会のない子供たちを想い、人を思いやる気持ちと、将来に対して希望を持つことが、どれほど大切なことであるか、心にとめていただきたい」と。
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幸せな日常に突然やってきた戦争。
それは少女から何もかも奪ってしまいました。
一人ぼっちで懸命に逃げ、戦争から逃れようと歩いて歩いてやっとたどり着いたその街は、少女を受け入れませんでした。
学校の先生は「あなたの椅子はありません」と言います。
これは戦争により難民となった少女の話です。
あとがきによると、難民の半分は子どもなのだそうです。
そして、難民の受け入れの拒否も現実の話。
この絵本は突如難民となってしまった少女の目線で、戦争がもたらすものを浮き彫りにします。
少女の気持ちが痛いほど伝わり、心動かされる一冊です。 -
戦争の被害者は子どもたち。当たり前の明るい生活が突然、受け入れ難い世界に変わってしまう。
子どもたちの悲鳴に耳を傾けて、心を取り戻してあげられないものか。 -
なんでもないあたり前の日常に、戦争が突然やって来る。「ランチタイムのすぐあとに せんそうがやってきた」という表現はすごい。そして、一人きりになって逃げる女の子の休まらない気持ちを、「わたしの心はせんそうに せんりょうされてしまった」というのだ。平和な国にきても、その心は休まらない。絵がかわいらしいから余計にずんとくる。学校、そしてそこですわるための椅子は、子どもにとって平和の象徴。友達といっしょに、「せんそうをおしかえしながら 一歩一歩すすむ」という力強い終わりかたがいい。
難民に関する本を探していて、この絵本を見つけた。訳者の長友さんの「この絵本を読んだことが、あなたの支援の第一歩になります」というのは、とてもいい言葉だなと思った。 -
悲しすぎる…
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戦争難民の子供目線で描かれている。同年代の子供に伝わったのだろうかどうだろうか。