せんそうがやってきた日

  • 鈴木出版
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本棚登録 : 294
感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (30ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784790254072

作品紹介・あらすじ

戦争がやってきた日、窓辺には花が咲き、お父さんは弟に子もり歌をうたっていた。午前中の授業で、火山のことを勉強した。おたまじゃくしの歌をうたった。鳥の絵をかいた。そして、ランチタイムのすぐあとに戦争がやってきた。

感想・レビュー・書評

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  • インタビュー 翻訳家 長友恵子さん 難民を描いた絵本『せんそうがやってきた日』を日本の子どもたちに届けたい! 椅子に象徴された思いとは?
    https://bit.ly/3KWlFnn

    『せんそうがやってきた日』 長友恵子 | こどもの本 on the Web(月刊「こどもの本」2020年8月号より)
    https://www.kodomo.gr.jp/kodomonohon_article/19987/

    Rebecca Cobb Illustration
    http://www.rebeccacobb.co.uk/

    鈴木出版 Suzuki Publishing
    http://www.suzuki-syuppan.co.jp/script/detail.php?id=1040093820

  • 2016年春、イギリスで、3000人の孤児の難民の受け入れが拒否され、同じ頃、座るイスがないという理由で難民の女の子が学校への入学を断られた。そのことを聞いて作者が書いた詩が、この絵本の元になっているとのこと。
    「イスは、全てを失い行き場のなくなった子ども達との連携のシンボルとなったのです。」

    どうか戦争がはやくおわりますように。そう願って手にしました。

  • 戦争ですべてを失い、ひとり残された子供たちと、そんな子供たちを支援する人たちに捧げられた、イギリスの作家と画家とが訴える、世界中の選民への篤き想いをこめた大人への絵本です。作者は語ります「何処にも行き場のない、そして教育を受ける機会のない子供たちを想い、人を思いやる気持ちと、将来に対して希望を持つことが、どれほど大切なことであるか、心にとめていただきたい」と。

  • 幸せな日常に突然やってきた戦争。
    それは少女から何もかも奪ってしまいました。
    一人ぼっちで懸命に逃げ、戦争から逃れようと歩いて歩いてやっとたどり着いたその街は、少女を受け入れませんでした。
    学校の先生は「あなたの椅子はありません」と言います。

    これは戦争により難民となった少女の話です。
    あとがきによると、難民の半分は子どもなのだそうです。
    そして、難民の受け入れの拒否も現実の話。

    この絵本は突如難民となってしまった少女の目線で、戦争がもたらすものを浮き彫りにします。
    少女の気持ちが痛いほど伝わり、心動かされる一冊です。

  • 女の子が戦争に巻き込まれ、難民になり、他の町に一人たどり着く。学校の教室に入ろうとしたが、椅子が無いと断られる。子どもたちが椅子を持ってきてくれる。
    難民を助けてくれるはずの国々が助ける代わりに、行き場にない人を追い返す事実を絵本化した。
    ※入管法や難民問題など、日本はどうか問われているね。

  • 戦争の被害者は子どもたち。当たり前の明るい生活が突然、受け入れ難い世界に変わってしまう。
    子どもたちの悲鳴に耳を傾けて、心を取り戻してあげられないものか。

  • なんでもないあたり前の日常に、戦争が突然やって来る。「ランチタイムのすぐあとに せんそうがやってきた」という表現はすごい。そして、一人きりになって逃げる女の子の休まらない気持ちを、「わたしの心はせんそうに せんりょうされてしまった」というのだ。平和な国にきても、その心は休まらない。絵がかわいらしいから余計にずんとくる。学校、そしてそこですわるための椅子は、子どもにとって平和の象徴。友達といっしょに、「せんそうをおしかえしながら 一歩一歩すすむ」という力強い終わりかたがいい。

    難民に関する本を探していて、この絵本を見つけた。訳者の長友さんの「この絵本を読んだことが、あなたの支援の第一歩になります」というのは、とてもいい言葉だなと思った。




  • 「がんばって生き残ってたのがよかった。みんな死んだからさみしそうだった。いつもの学校のおともだちがいなくなっちゃったのが可哀想だった。先生が「イスないよ来ないでね」って言ってたのがひどかったけど、おともだちがイスを持ってきてくれたのがやさしかった」

  • 悲しすぎる…

  • 戦争難民の子供目線で描かれている。同年代の子供に伝わったのだろうかどうだろうか。

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著者プロフィール

ケンブリッジ大学で動物学を専攻。英国放送協会(BBC)で自然科学番組の制作にたずさわり、児童書も数多く発表している。絵本に『やくそく』『空の王さま』(以上、BL出版)『ちいさなちいさなめにみえないびせいぶつのせかい』『いろいろいっぱいちきゅうのさまざまないきもの』(以上、ゴブリン書房)、読み物に『ゾウがとおる村』(さ・え・ら書房)など。

「2021年 『デイビス&サットンの科学絵本 全3巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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