言語学を学ぶ人のために

制作 : 西田 龍雄 

• 世界思想社教学社 (1986年6月1日発売)

作品紹介・あらすじ

言葉へのアプローチ。近年、研究の多様化著しい言語学を各分野ごとに概説し、同時に現在の問題点と研究方向を平明簡潔に紹介した入門書。巻末の文献解説は言語学小史の役割をも果たす。

感想・レビュー・書評

[キじばと。。さんの感想 · 2019年9月3日]

言語学の各分野について、それぞれの専門家が簡潔にそこで研究されている内容を紹介している入門書です。

世界思想社の「学ぶ人のために」シリーズの一冊で、シリーズの他の本と同様、オーソドックスではあるものの若干敷居の高さを感じさせます。それぞれの分野にかんしてごくおおまかにではあってもどのようなことが研究されているのかということぐらいはイメージできる程度の初学者であれば、おおよその内容は理解できるのではないかと思います。個人的には、西夏文字の解読で知られる西田龍雄の執筆している「文字学」にかんする章は、あまりなじみのない分野だったので少々読みにくく感じてしまいました。

なお巻末には「文献解説」が置かれており、ソシュール、ブルームフィールド、チョムスキーといった言語学史上の重要な著作の内容とそれらの意義が簡単に解説されています。

[earthpressureさんの感想 · 2014年9月21日]

「西田 龍雄」という名前で即買いした。
言語学の分野ごとに概説してあり、広く浅く知ることができ、自分がどの分野に興味があるのかというのを分析することができた。
ソシュールやチョムスキーといった言語界の偉人達を知る機会になった。