科学哲学入門: 科学の方法・科学の目的 (世界思想ゼミナール)
- 世界思想社教学社 (1995年4月1日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
- / ISBN・EAN: 9784790705581
感想・レビュー・書評
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著者のまえがきによると、本書は京都大学文学部で行われた「科学哲学入門」という講義を基にして書かれたものらしい。元々が講義ノートであるからか、導入のため読者に親しみやすく書かれている入門書というよりは、科学哲学で使われる用語や概念を正しく把握しながらその全体を概観できるような本になっている。厳密さを重視しているようで、初めて知る人にあまり分かりやすいとは言えないかもしれない(私自身、読んだ内容を消化できていない気がする)。
「科学哲学」とは科学についての哲学である。つまり科学で用いられる方法、科学理論、科学的説明などについて、哲学的視点から「正しいといえること」を探すものである。メタ科学(科学の科学)と言ってもいい。
科学は正しい事実を明らかにしているのだろうか? そもそもどうなれば「明らかになった」といえるのか? 科学的な方法とは何を指しているのか? 科学に対して懐疑的な人は本書を面白く読めるだろう。あるいは、科学に対して盲信的な人は。
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目次
第1章 科学と哲学
第2章 自然科学の方法
第3章 反証主義
第4章 科学的説明
第5章 理論,観察,測定
第6章 仮説の形成と確証
第7章 科学理論の変遷
第8章 科学の目的
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