〈児童虐待〉の構築: 捕獲される家族 (世界思想ゼミナール)

  • 世界思想社教学社
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  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784790710141

作品紹介・あらすじ

児童虐待モラル・パニックのなかで張りめぐらされようとしている予防の投網が、だれをターゲットとし、どのような社会をもたらそうとしているのか、批判的に解読する。

感想・レビュー・書評

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  • 『児童虐待の社会学』に続く
    上野加代子さんの世界思想社からの本

    基本姿勢は同様で
    なぜ児童虐待が社会問題化したのか
    鋭く指摘している

    メディアでの報道、統計の数字トリックなどから
    本当に虐待は「増えているか」を見直していて
    個人的には全く同感の内容。

    新たに主張されたのが「リスク」の導入。
    すなわち、虐待の実際の場面より以前に
    虐待のリスクがある家族、家庭を
    スクリーニングするという手法の導入。
    これによって、特別な家族の問題から
    全家族が虐待問題の対象になった。

    これは本当に恐ろしいことではないか
    家族の自治は簡単に脅かされていいのだろうか
    虐待問題のもう一つの問題はここにあると思っている

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著者プロフィール

徳島大学総合科学部教授
『児童虐待のポリティクス』明石書店(編著)2006年
『児童虐待の社会学』世界思想社 1996年

「2006年 『21世紀アジア家族』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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