観光経験の人類学―みやげものとガイドの「ものがたり」をめぐって― (世界思想ゼミナール)

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  • 世界思想社
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784790715108

作品紹介・あらすじ

わたしたちは、観光という経験になにを求めているのか?観光の歴史、これまでの研究、内外の事例などを織りまぜつつ、第一人者が観光経験の意味をわかりやすく読み解く。観光立国や地域おこしを企図する関係者必読の書。

感想・レビュー・書評

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  • 観光経験は観光者が構築する「ものがたり」であるという切り口を用いて、みやげもの・ガイド・地域文化観光を研究している。ハローキティの被り物土産や湯布院の町おこし、アニメシーンに出てきた場所の聖地巡礼など具体例を取り上げている。これまで特に意識せずにいた、旅先で何故自分がそれに興味を持ったかを考えたり、観光場所の地元の人々の取り組みを見る楽しみが増えた。
    観光経験やみやげものの「真正性」は所与のものではなく、地元の人々の真摯さによって作り上げられるという主張は面白い。
    地域文化産業や伝統産業にBtoCで携わる人が読むと考え方の再発見があるのではないかと思います。

  • 旅行に行って、ローカルな景色を楽しむが、街のつくりや土産物店は画一化しているというのが面白い。
    確かに、大きくて似たような店のほうが安心感を得られる。

  • 観光を「ものがたり」(観光者は日常とは違う経験を語ると捉えている)をキーワードに分析した一冊。この分析は大変魅力的だと思う。土産物、ガイド、町づくり……それぞれが「ものがたり」を軸に連結されていく。ただ、この著書のなかに肝心な「観光者」の姿はない。最終章を読んでみるとご本人もわかっているのだと思う。観光の文化人類学的な研究は、後陣にもまだまだやるべきことがある分野だ。

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著者プロフィール

京都文教大学名誉教授

「2022年 『旅と観光の人類学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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