僕がロボットをつくる理由-未来の生き方を日常からデザインする (教養みらい選書)

著者 :
  • 世界思想社
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  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784790717089

作品紹介・あらすじ

ロボットをつくり続ける「僕」が追究する「人間らしい生き方」とは?「食べる」「着る」「話す」「想像する」「働く」「信じる」。僕=石黒浩が、自身の経験や日々の過ごし方を交えて語る6つのテーマから、あなたの未来が見えてくる。世界の見方を変えるヒントが満載の語り下ろし。

感想・レビュー・書評

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  • NDC分類 548.3

    「ロボットをつくり続ける「僕」が追究する「人間らしい生き方」とは?「食べる」「着る」「話す」「想像する」「働く」「信じる」。僕=石黒浩が、自身の経験や日々の過ごし方を交えて語る6つのテーマから、あなたの未来が見えてくる。世界の見方を変えるヒントが満載の語り下ろし。」

    目次
    第1章 テクノロジーの味―食べる
    第2章 裸を包む機能美―着る
    第3章 言葉と鮮やかな世界―話す
    第4章 現実を解き放つ力―想像する
    第5章 進化する私と社会―働く
    第6章 機械と人の影―信じる
    終章 自分をデザインする未来

    著者等紹介
    石黒浩[イシグロヒロシ]
    1963年滋賀県生まれ。自分そっくりのアンドロイドをはじめ、マツコ・デラックス、桂米朝、夏目漱石、黒柳徹子などのアンドロイドを次々と生み出している、ロボット研究の世界的権威。大阪大学大学院基礎工学研究科教授(栄誉教授)、ATR石黒浩特別研究所客員所長(ATRフェロー)。工学博士。ロボット・AI関連のベンチャー企業の技術顧問も務める

  • 石黒氏の特異な研究のみならず、本人はどのように特異な人物であるかも知れます。

    氏の味覚や服装などの卑近な話題から、人間やロボットの未来に至る話題まで。それらについてをインタビュー形式で語っています。

    人間とロボットの境界線を限りなくなくそうとする一方で、これまで太宰治の作品を何度も読んだというのは意外でした。人間の内面を吐露するような文体の作家に、ロボット研究者が敬愛する――やはり石黒氏は特異な人物です。

  •  ロボット工学者の石黒浩氏のインタビュー集。

     誰がインタビュアーなのかわからないけど、石黒氏の人間的な部分を上手に引き出してある。あと、石黒氏特有の先鋭的な思想も若干和らいでいて、安心して読める感があります。

     挿絵は岩岡ヒサエという方で、大学院時代の研究室のごちゃごちゃ感とかをきれいにまとめてあります。

     しかし、この本を読むと、石黒さんって関西人特有のサービス精神で、受けようと思ってものを言っているのではないかと思うことが時々あります(笑)。嘘は言わないでほしいんですけども。

     人間60代になると、カップめんとかプッチンプリンとか食べていてはいかんでしょ。というか、体や頭が動かなくなるでしょ、と思うんですけどどうなんでしょうか。
     お肌も衰えてきて、ちょっと美容整形にいったくらいでは
    効かないのでは?

     今どきは脳を活性化する薬もたくさん出てますでしょうから、そういうのを飲んでらっしゃるのかもしれませんが。多分奥様がしっかりしてらして、日本にいる間は健康に配慮してくださっているのではないかと拝察します。

     あと、ハゲ(薄毛)の人いじっていいんですか……? 関西なら大丈夫なのかもしれませんが。そのほかの地方なら通らないかもしれないなと思いました(笑)。

    ☆太宰治と夏目漱石
     圧倒的に夏目漱石と私は興味関心のあり方が似ているので、私は漱石派なんですけれど。
     太宰はいちおう読んでいますが……。あの自意識とコンプレックスがぐちゃぐちゃになった感じ、ファンのかたはああいうのか好きなのだなあということがわかって勉強になりました。

    あと米田肇さんのお店「HAJIME」を知れたのは収穫でした。

    https://www.hajime-artistes.com/index.html

  • 話を聞くイメージで、こういうこと考えてるんだな〜と感じられる。インタビュー本なので。

    ロボットに意図や欲求を持たせる話は面白い。

    私は最近「人間の特性=想像力、シミュレーション能力」という仮説に興味を持っているのだが、この本でも同様のことが語られていた。

  • 石黒先生の考え方や感性に触れられる一冊。ロボットと共存する未来の解像度が少し上がったように思う。

  • ロボットについて考える時、人間について考える事は必須なのだと知らされた。哲学的な内容も。石黒先生、とても面白い人なんだなあ。
    仕事について、人生について、アイデンティティについて、人類の遠い未来について。なるほど〜、こう考えるのかあと思わせられる箇所が多かった。整形の話は意外たが、理にかなっていて納得。
    たまたま読んだ石黒先生の記事がおもしろかったので著書を読んでみたが、やはり当たりだった!

  • 石黒浩さんによる、インタビュー形式の本。インタビュー形式とまえがきに書いてないから、ちょっと驚いた。
    突拍子な質問にも、長々と意見がいえるところがすごい。自作自演のインタビュー形式の本かと思ってしまうぐらい(もしかしてそうなのかな? と思ったけど、そんなことはどこにも書いてなかったから多分、違う)。
    なお、石黒さんはプッチンプリンよりおいしいプリンを食べたことがないらしい。最近食べてないけど、あれってそんなおいしかったっけ。こないだセブンイレブンで買って食べたエグロワイヤルのプリンは本当に美味しかったと思うけど。
    自分が作った自分の顔のドローンに似せるように、ときどき整形しているという話には驚いた。なぜなら、ロボットを今の顔にあわせて作り変えるより、整形手術のほうが安いかららしい。その行動には驚いた。

  • 請求記号 548.3/I 73

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著者プロフィール

石黒 浩
ロボット学者、大阪大学大学院基礎工学研究科教授(栄誉教授)。1963年滋賀県生まれ。大阪大学大学院基礎工学研究科博士課程修了(工学博士)後、京都大学大学院情報学研究科助教授、大阪大学大学院工学研究科教授を経て、2009年より現職。ATR石黒浩特別研究所客員所長(ATRフェロー)。オーフス大学(デンマーク)名誉博士。遠隔操作ロボットや知能ロボットの研究開発に従事。人間酷似型ロボット(アンドロイド)研究の第一人者。2011年大阪文化賞受賞、2015年文部科学大臣表彰及びシェイク・ムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム知識賞受賞、2020年立石賞受賞。『ロボットとは何か 人の心を映す鏡』(講談社現代新書)、『どうすれば「人」 を創れるか アンドロイドになった私』(新潮文庫)、『ロボットと人間 人とは何か』(岩波新書)など著書多数。

「2022年 『ロボット学者が語る「いのち」と「こころ」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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