ユリイカ 2020年7月号 特集=クイズの世界

  • 青土社
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  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791703876

感想・レビュー・書評

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  • これの読書会のために読んだ。

    最初の対談は、日本クイズ史がわかって面白い。見田宗介や大澤真幸といった社会学者が唱えた戦後日本論の「夢の時代」などのパロディ。

    『クイズの暴力性』は急いで書いた感じが見えた。攻撃されないよう丁寧に防衛しながら論を展開している。

    『予感を飼い慣らす』は共感できる部分が多い。長期的な深い学習によって直感的知性を獲得するあたり。高校数学のトレーニングを踏むことによって、初めて出会う入試問題を一目見て、解答のプロセスが「見える」感じに例えられる。
    ただし(筆者の下の名前もただし)、「わかりそう」という感覚も含めて直感的知性としても良いのではないか、“予感”という概念を持ち出す必要はあるのか、という点が気になった。これは私の現象学的考え方(反省的知性と直感的知性)への理解が足りない可能性もあるのかもしれないと思うが。


  • 「私の平成史」ふだんユリイカ読んでへんのやけど、クイズ特集の雑誌を買って何でのっけから弁護士らしいおじいちゃんのグチと自慢話を読まにゃならんのか。法律専門誌にでも連載すればいいのに。書いてる方よりは頼んでる方の問題か。
    伊沢対談、東大王から既にその枠を超えたTVタレントの来し方だったり、TVでしかクイズを知らないので「競技クイズ」って世界があることを知ったりなかなかオモロかった。
    その間後ろ、クイズ史、クイズ論、世界のクイズ、パズルとクイズみたいな話は「ふーん」とは思うもののそれ以上残ることはなし。
    古今亭今輔、落研の勧誘とか入部過程とかどこも一緒やねんな。で、クイズ新作落語はいつどこで見れるん?
    小川哲、早押しクイズとか競技クイズとか言うものに対してシロウトが抱いているモヤモヤってコレって感じ。
    後ろの方、仏教のと哲学か論理学みたいなの、ごめんなさい、頭がついていかない。

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著者プロフィール

開成中学・高校を経て、東京大学経済学部を卒業。東京大学農学部大学院農学生命科学研究科中退。(株)QuizKnock CEO。WEBメディア『QuizKnock』の編集長を務め、登録者100万人を越える同YouTubeチャンネルでも活動する。TBS系『東大王』『グッとラック!』にレギュラー出演中。短文クイズサークルA(あ)、さいたまクイズ愛好会などのクイズサークルに所属。
「無知を恥じず、無知に甘えることを恥じる」を座右の銘とし、分野の別け隔てなく日夜知識を蒐集している。趣味はアコースティックギターの弾き語り。
1994年5月16日、埼玉県生まれ。ワタナベエンターテインメント所属。

「2020年 『QUIZ JAPAN全書06 東大生クイズ王・伊沢拓司の軌跡Ⅱ ~栄光と挫折を超えて~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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