現代思想 2010年5月臨時増刊号 総特集◎ボブ・ディラン

  • 青土社
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  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791712120

感想・レビュー・書評

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  • ★ブーイングは素敵だ 逆にやさしさが人を殺す場合がある

    ♪ちゃんとしたハイスクールを出たんだ 
      そうだね
      でもそこでは何も学ぶことがなかった
      誰も路上生活のこつなど教えてくれなかった
      いまじゃ自分でそのこつをつかまなけりゃ
      君は言ったね 変な男なんかは
      絶対相手にしないって だけど
      男は君に近づいてくる
      君は男のうつろな目を覗き込みながら
      あたしとやりたいのって聞くはめになるんだ

      どんな感じだい  一人で生きるって
      帰る家もなく  誰にも相手にされず
      ライク・ア・ローリング・ストーン
         Like A Rolling Stone ボブ・ディラン

    ボブ・ディランは1941年5月24日生まれで今年71歳のアメリカのミュージシャン。

    2010年3月14日放送のまだ児玉清健在の時のクイズ番組『アタック25』の人物当てクイズで、相当解り易いヒントが出たのに解答者たちの誰一人としてボブ・ディランと答えられなかったのにはビックリしました。出演者は40歳代の人たちでしたが、ボブ・ディランってこんなにも知られていないのかと愕然としたものです。

    さすが音楽だけではなく時代を刻印したボブ・ディラン、こんなふうに『現代思想』が特集を組むなんてことがあるんですね。もちろんザ・ビートルズはあっても、悲しいかなサイモン&ガーファンクルやザ・ローリング・ストーンズなんかではありえないことです、きっと。

    実は私は彼を音楽的にすばらしいとか、特に好んで聞くとかということが全然ありません。あの耳障りなダミ声でしょう、しかも、ほとんど投げやりな歌い方、メロディアスとか斬新な旋律がある訳でもなく、単調な退屈なトーキングブルース等どこを探してもうっとり聞く要素もなく、どちらかというと不快この上ない代物で、それを岡林信康が心酔し誰それが大ファンだというのはにわかには信じがたいことでした。

    ところでそういえば私がはじめてボブ・ディランに接したのは、なんと楽曲からではなく片桐ユズル・中山容翻訳の『ボブ・ディラン全詩集 』(晶文社1974年)という本を高校生のときに読んだこと、そう、歌を聞く前にボブ・ディランを詩人として読んだのが最初だったのでした。その本は英文と和文が2冊組になったもので、私は何の疑問も抱かずメロディも知らないまま現代詩として読んだというわけです。

    レビュー登録日 2010年05月26日
    推敲(更新)日  2012年10月01日

  • 2010/12/28購入

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著者プロフィール

現代の最も偉大な音楽家として愛されている。グラミー賞はアカデミー賞をはじめ、2008年には歌手として始めてノーベル文学賞を授与された。音楽のみならず文学の世界でも高く賞賛されている。

「2019年 『きみがいないと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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