現代思想imago 総特集=ヴィクトール・E・フランクル

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  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791712595

感想・レビュー・書評

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  • 斎藤環「私は性格が悪いので、現在のフランクル受容が、いささか「相田みつを」的なものになってはいないかとの懸念がどうしても捨てきれない」。我が意を得たりの感あり。

    烏兎の庭 第四部 書評 6.1.13
    http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto04/bunsho/yorukiri.html

  • 気になる人物を特集した臨時増刊号はなるべく買うようにしている。今、ぜんぶ読まなくても、後日手に取るきっかけが訪れることが多いからだ。そして、こうした臨時増刊号は、増刷があまりされず「読みたい」と思ったときには入手しづらい…ことも多いので。
    取り急ぎ、姜尚中と池田香代子の対談は興味深く読んだ。

  • 収容所経験の以前からフランクルが生きる意味について深く考えていたと初めて知った。その深い思考こそがフランクルに収容所での生活に耐えさせ、解放後に知った最愛の家族の死に耐えさせ、数々の名著を著させた。彼が人びとに与え続けている影響の大きさを本書で改めて知った。様々な分野で活躍する人びとが、それぞれにフランクルをどう読んだのか、彼・彼女の人生とどのように交差したのか著している。特に良かったのは、世田谷区一家殺害事件の遺族である入江杏さんと批評家の若松英輔さんの対談。大切な人を失った経験を持つ二人が、死者について、悲しみについて語ったもの。死者が不可視な隣人になり、生者の中で物語を紡ぎだしているという視座は大切な人の喪失の経験のある人びとの胸を打つのではないだろうか。フランクルの著作とともに、再度読み返したいと思える一冊。

  • 池田香代子と姜尚中の対談は外せないな(ミーハーって言われそう)

    青土社
    http://www.seidosha.co.jp/index.php?9784791712595

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著者プロフィール

ヴィクトール・E・フランクル[Viktor E. Frankl]はウィーン大学の神経学および精神医学の教授であり,同時に25年間にわたってウィーン市立病院神経科科長を務めた。彼が創始した「ロゴセラピー/実存分析」は,「精神療法の第三ウィーン学派」とも称される。ハーバード大学ならびに,スタンフォード,ダラス,ピッツバーグの各大学で客員教授として教鞭をとり,カリフォルニア州サンディエゴにあるアメリカ合衆国国際大学のロゴセラピー講座のディスティングイッシュト・プロフェッサー(注:Distinguished Professorは,日本語の名誉教授,特別栄誉教授に似ているが,厳密にはそのどちらの概念にも当てはまらない)でもあった。
 フランクルは1905年にウィーンに生まれた。ウィーン大学で医学博士号を取得し,のちに哲学博士号も取得した。第二次世界大戦中は,3年間にわたってアウシュヴィッツ,ダッハウ,その他の強制収容所での生活を経験した。
 フランクルは40年もの間,世界を股にかけて数え切れないほどの講演旅行に出た。ヨーロッパ,北アメリカおよび南アメリカ,アジア,アフリカで二十九もの名誉博士号を与えられている。アメリカ精神医学会のオスカー・フィスター賞,オーストリア学術アカデミーの名誉会員資格などの表彰や名誉資格も多数ある。
 39冊の著作はこれまでに43か国語で出版されている。“…trotzdem Ja zum Leben sagen”(注:邦訳名『夜と霧』)の英語版はミリオンセラーとなり,「アメリカでもっとも人々に影響を与えた十冊の本」に選ばれた。
 ヴィクトール・フランクルは1997年にウィーンで没した。

「2016年 『精神療法における意味の問題』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ヴィクトール・E・フランクルの作品

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