現代思想 2014年10月号 特集=大学崩壊

  • 青土社
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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791712861

感想・レビュー・書評

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  • 読みつ戻りつしながら、結局3ヶ月くらいかかってとりあえず読破。
    問題意識の発端は、言わずと知れた「学校教育法及び国立大学法人法の一部を改正する法律案」なのだろう。
    立場が変われば感じ方が異なるのは当然だが、すっきりしない。
    こういうことを勝手に決める方も、それに反対する方も何かがずれている様な気がする。
    トップダウン・・・・・
    まさに崩壊なのかも知れない。

  • 大学関連の特集の際は、本書を入手するように努めている。本棚の背表紙を見ると、特集のタイトルが、「大学の未来」(2009)→「危機の大学」(2011)→「大学崩壊」(2014)と設定されていた。ここに編集者の認識の変化が表れているようで、題自体は悲観的になる一方だが、実感としてそう編まれている点がおもしろい。次回の特集タイトルはどうなるか気になるところである。

    かなり乱暴に論調の傾向を整理すると、『中央公論』よりアカデミックで、『IDE』より反体制的な位置にあるといえるかもしれない。

    いうまでもなく、大学教員という人々が、様々な考えを持つのは、歴史的に至極当然である。だが、彼らの意見を耳にする機会は意外に少ない。時間的制約や、無意識に情報のソースをフィルタリングしていることが原因、と今は思っている。そうした状況下で、ある程度の水準が保たれた本書のような特集は、仕事上の「練習問題」に取り組む際に有用だった。

    威信の高い大規模大学の学内事情が詳らかに説明されている。これはファカルティの先生方との問答の参考になる。ちなみに、1コマ90分で、担当コマ数上限が専任6コマ、非常勤4コマは相場なのか。

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著者プロフィール

東京大学大学院総合文化研究科准教授

「2020年 『責任の生成 中動態と当事者研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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