現代思想 2020年7月号 特集=圏論の世界 ―現代数学の最前線―

  • 青土社
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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791713998

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     圏論というのはピザの生地のようなもので,そこに何をどう乗せていくかというところが応用上は大事なのではないかと思います。ですから圏さえあれば何でもできると思っているのかと訊かれれば,そんな大それたことは思っていませんと答えてきました。とはいえ、たまには生地だけで味わってみるのもいいですし,おいしいピザ生地とはこういうものだというのを最初に知っておくのもいい。その意味で、数学の入り口としてもアリだと私は思いますし,それこそ圏論ネイティヴがこれから増えていけば,圏論やその一般化がより発展し,驚くほどいろいろなことができるようになるかもしれません。(西郷, p.18)

     「発表を前で聞いているような先生は,圏論を使わなくても結果出して大御所になってる。圏論みたいな新しくて抽象的な理論にはもう興味ないのかなぁ?」
     「それは分野によるし,そもそも大御所であるかの判定は各人によるのでその主張は命題ではない」A君はニヤッとした。(小原, p.38)

  • 縦書きの圏論の本。雰囲気だけでも理解できたらと購入。全部理解はできなかったが、興味のある計算機科学との関わりの部分はなんとなく参考になった。

  • 【特集】圏論の世界-現代数学の最前線

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著者プロフィール

西郷 甲矢人(さいごう はやと)
数学者(長浜バイオ大学教授).1983年生まれ.博士(理学).専門は数理物理学・非可換確率論.著書に『圏論の道案内』(技術評論社,能美十三氏との共著),『〈現実〉とは何か』(筑摩書房,田口茂氏との共著)等がある.

「2022年 『圏論の地平線』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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