希望について

著者 :
  • 青土社
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本棚登録 : 56
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791762798

感想・レビュー・書評

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  • 著者がさまざまな機会に発表した短い文章をまとめた本です。

    これまで著者が取り組んできたテーマである「所有」はもちろん、広く政治や社会、そしてわれわれの働きかたや生きかたなど、あつかわれているテーマはさまざまですが、ていねいに考えを進めていく著者の姿勢がよく現われています。

    みずからの立っている場所について思索を紡いでいくなかで、われわれはこの現実の複雑さに直面することになるのですが、そうした思索の道を著者の議論の展開にしたがいながらじっさいにあゆんでみることで、この社会のなにが変えられるべきであり、なにが保たれるべきなのかということが明瞭になってくるように感じました。

    この社会のあるべきかたちについて、かならずしもわかりやすい処方箋が提示されているわけではないのですが、著者の真摯に思索する姿が浮かんでくるような内容で、興味深く読むことができました。

著者プロフィール

立岩 真也(たていわ・しんや):1960年生まれ。立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。社会学専攻。著書に『私的所有論 第2版』(生活書院)、『弱くある自由へ――自己決定・介護・生死の技術』『造反有理――精神医療現代史へ』『精神病院体制の終わり――認知症の時代に』(以上、青土社)、『介助の仕事――街で暮らす/を支える』(筑摩書房)、『自由の平等』(岩波書店)、『自閉症連続体の時代』(みすず書房)、『人間の条件――そんなものない』(新曜社)など。共著に『ベーシックインカム――分配する最小国家の可能性』『税を直す』『差異と平等――障害とケア/有償と無償』『相模原障害者殺傷事件――優生思想とヘイトクライム』(以上、青土社)、『生の技法――家と施設を出て暮らす障害者の社会学』(生活書院)ほか多数。

「2022年 『人命の特別を言わず/言う』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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