ヒロシマ独立論

著者 :
  • 青土社
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791763450

作品紹介・あらすじ

国家に簒奪されたヒロシマを取り戻すために、この地に生まれ育った著者が、長らく離れていた故郷に戻り、都市そのもののもつ記憶を求めて歩く。生まれも国籍も問わずあらゆる人と出会い、土地の変貌と不変に触れ、過去と現在を凝視しながら、すべての人びとに開かれた真の"都市"を構想する。

感想・レビュー・書評

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  • 逗子図書館で読む。広島は面白い街です。あまり面白くない。一つ一つの章は短すぎる。比治山の部分は、興味深い。ただし、流通論は、もう少し深い分析が欲しい。正直、分析が浅すぎる。

  • 軍都としての「廣島」、被爆地としての「ヒロシマ」、そして復興を経て平和都市という名のもとに発展してきた「広島」を、空間・文化・歴史・政治的な側面から著者は丁寧にたどりなおしている。
    巻末ではすべてのヒロシマ的な状況に置かれた人への連帯のよびかけとして、「ひろしまの子」という言葉が用いられてもいる。
    「広島」で日常を暮らす人たちが、この本を手に取ると、見慣れた町の風景が違って見えてくるのではないだろうか。
    私たちの目が何を見て、何を見ていないのか。
    それを問われる本だと思う。

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著者プロフィール

評論家。1964年広島県生まれ。ヒロシマ平和映画祭実行委員、山形ドキュメンタリー映画祭審査員、大学講師などを歴任。著書に、『全─世界音楽論』、『違和感受装置』、『ラテン・ミュージックという「力」』、『広島独立論』、『ヒロシマ・ノワール』、『忘却の記憶 広島』(共著)『ホロコーストとヒロシマ』(共著)など多数。

「2024年 『被災物 モノ語りは増殖する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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