アンリ・カルティエ=ブレッソン伝

著者 :
  • 青土社
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791763788

作品紹介・あらすじ

世界を旅して事件の現場に立ち会い"決定的瞬間"を完璧な構図に切り取って20世紀を生きぬいた伝説の写真家。その晩年を直接取材することに成功した経験から、様々な資料で全生涯をたどりなおし、名作から知られざる傑作までを一望の下に収める決定版評伝。

感想・レビュー・書評

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  • 丁寧な言葉で綴られており、読みやすい。ただし、図版が思ったより少ないので、別途写真集を用意すると理解が深まるように思う。

    ブルジョア家庭に生まれ将来を嘱望されるも、バカロレア落第。しかし持ち前の絵画的感性で写真術に「厳格な構図へのこだわり」の概念を持ち込み、記録・報道写真の分野で新たな境地を開いた。

    死ぬまでアナキストであり、ユートピア思想の持ち主でもあった。生涯、レンズを通して世界を俯瞰しつづけた、まさに「視覚の王者」だといえよう。

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著者プロフィール

柏倉康夫(かしわくら・やすお)
1939年東京生まれ。東京大学文学部フランス文学科卒業。NHK解説主幹、京都大学大学院文学研究科教授を経て、現在、放送大学名誉教授。フランス共和国国家功労勲章シュバリエを叙勲。おもな著書に、『マラルメ探し』『生成するマラルメ』『敗れし國の秋のはて 評伝堀口九萬一』『私たちはメディアとどう向き合ってきたか』ほか。

「2020年 『評伝梶井基次郎 視ること、それはもうなにかなのだ【オンデマンド版】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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