- Amazon.co.jp ・本 (102ページ)
- / ISBN・EAN: 9784791766024
作品紹介・あらすじ
ポストコロニアリズムとフェミニズムの交差点から、国際社会の文化政治学へ理論的に介入し続けるスピヴァク。母国インドの解放・独立に沸く幼年時の高揚した記憶をもとに、難解とされるサバルタン理論構築の源泉と現場をやさしく語る。最良のサバルタン理論入門。
感想・レビュー・書評
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論が飛ぶのでついて行くのに苦労した。
あっという間に読めてしまうけど、まだまだ消化不良。
いい入門書になりました。 -
p39まで読んだ。
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言わば「書評買い」してしまったスピヴァクのソフィアでの講演録。情報テクノロジーの発展とともに文学的想像力を働かせる余地がますます狭まり、人文学そのものが危機に瀕しているなかで、想像力の可能性を問うている。ナショナリズムの起源もなしている想像力を、他のものとの等価性を認識するに至るまで鍛え上げることによって、ナショナリズムそのものを「脱=超越論化」する可能性を、人文学としての比較文学のうちに見届けようとする。「特異な想像力を鍛える」ということを自己慰撫と対照させるならば、酒井直樹が述べている「比較という戦略」の意義も理解できるのではないか。そして、比較の実践における翻訳の「政治学」も、スピヴァクはナショナリズムの「脱=超越論化」へ向けて語っていたような気がする。想像し、お仕着せの自己を他者へ向けて超越することの可能性を力強く語りかける一書。
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購入しようかどうか迷ったけど、買って良かった(個人的に装丁が好き)。
先に読んだ「想像の共同体」とはちょっと違った「想像」とナショナリズムについて論じている。
比較文学や脱-超越論化の概念がうまくつかめなかったため、少し理解がしづらい部分も。しかし、この本の訴えは、非常に心に響く。 -
11/06/12朝日朝刊の紹介で気になった