Kと真夜中のほとりで

著者 :
  • 青土社
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本棚登録 : 45
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791769858

感想・レビュー・書評

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  • 藤田貴大さんの世界観に脱帽。
    なぜそこまで女性の心理がわかるのかと驚く。
    著者を伏せて読んだら、女性が書いたと思うだろう。
    今回は急ぎ足で読んでしまったが、時間をかけて、一文字ずつ丁寧に読むべき一冊だと感じた。

  • 初めて買った詩集。

    「さとこの、1週間。愛したり、愛されたり」が好きです。
    思春期の女の子の特有の(男の子のそれはよく分からない)、こっちは全然準備できていないのに、突然来る不安と自己嫌悪感、そしてそれを乗り越えて大人になって行く様子が描かれていると思う。

    私も思春期はそりゃ、もう絶対に戻りたくないと思っちゃう。笑
    でも、乗り越えて行くもんですね。

    それにしても作者は男性なのに、よく女の子の思春期ついて当事者のように描けるなぁ。
    私は男の子の思春期を理解しようと思った事が、未だない。

  • マームとジプシーの藤田貴大さんによる詩集。
    羊水の中で反芻した思考やイメージが漏れ出てきたみたいな詩集。
    たぷたぷする詩集。

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著者プロフィール

藤田 貴大(ふじた・たかひろ):1985年生まれ。北海道伊達市出身。劇作家・演出家。2007年、マームとジプシーを旗揚げ。以降、全作品の作・演出を担当する。2011年に発表した三部作『かえりの合図、まってた食卓、そこ、きっと、しおふる世界。』で、第56回岸田國士戯曲賞を26歳で受賞。2013年、2015年に太平洋戦争末期の沖縄戦に動員された少女たちに着想を得て創作された今日マチ子の漫画「cocoon」を舞台化。同作で2016年、第23回読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。演劇作品以外でもエッセイや小説、共作漫画の発表など活動は多岐に亘る。単著に戯曲集『かえりの合図、まってた食卓、そこ、きっと、しおふる世界。』(2012年、白水社)、エッセイ集『おんなのこはもりのなか』(2017年、マガジンハウス)、詩集『Kと真夜中のほとりで』(2017年、青土社)、小説集『季節を告げる毳毳は夜が知った毛毛毛毛』(2020年、河出書房新社)がある。

「2024年 『T/S』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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