ペンギンもつらいよ: ペンギン神話解体新書

  • 青土社
4.00
  • (3)
  • (6)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 105
感想 : 16
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791774777

作品紹介・あらすじ

世界的に著名なペンギン学者による最新の啓蒙書
ペンギンには、人を惹きつける不思議な魅力がある。それは、ペンギンが私たちに似ているからだろうか? それゆえ私たちはペンギンにも私たちと同じように振る舞うべきだと考えたのかもしれない。私たちはペンギンが一夫一婦制で、雪と氷の世界で家族を養い、献身的な親として幸せに暮らしていると信じている。著者はこのおとぎ話のようなペンギンのイメージを払拭し、ペンギンのライフスタイル、誘惑のテクニック、生き延びるための秘策を通して“魚になりたがっている淫らな鳥”の複雑な世界と驚くべき真実を明らかにする。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 水族館なんかで見かける突っ立ってボーッとしてるペンギンはとてもかわいい。
    だけど、そんな時実は「ペンギンもつらいよ」なんて人知れずぼやいているのかもしれない笑

    さて、
    1 ペンギンは魚か哺乳類の一種だ
    2 ペンギンの生息地にはホッキョクグマがいる
    3 ペンギンには皮下脂肪があるから水中でも生きていける
    4 ペンギンは雪と氷に囲まれて生きている
    5 ペンギンはウミスズメの近縁種である
    6 ペンギンは生涯、つがい相手を変えない
    7 ひながクレイシ(保育所的な集まり)にいる間、親鳥はお互いのひなに餌をやったり、危険から守ったりする
    8 ペンギンは海にヒョウアザラシがいないかどうかを確認するために仲間の一羽を先に突き落とす
    とよく言われますが、全て誤解だそうです。

    上記のようなペンギンの生態にまつわる神話について、世界的なペンギン学の権威がユーモアをまじえ、分かりやすく本当のところを教えてくれる。愛らしい姿の写真も満載。
    ペンギン好きはぜひ手元に置いておきたい一冊。

    水中遊泳をするために飛翔能力を喪失した「鳥」ペンギン。極寒の厳しい環境の中で必死に生きているはずなのに、なぜか何も考えてないような平和な雰囲気が漂う。
    魅力的で素敵な鳥だなあ。

    ほっこりします。

  • 写真が多く、文章が少ないので、少しものたりないが、とても面白かった。作者本人の若い頃のエピソードも笑える。が、ところどころ、ダジャレ的な箇所の訳が難解なので、ともかく、機会があれば”Plight of Penguin"のほうを読みたいと思う。図書館にいれてほしいなぁ。
    原題はペンギンのプライト、plightはぴったりの日本語が思いつかないが、危険とか困難さとか残念な境遇とか苦境とかそこらへんの意味合いがギュッとはいったそんな感じ。ペンギンは結構しんどい生き方をしているような、そんな感じか。邦題の「ぺんぎんも」の「も」というので、なにと比較しての「つらい」なのかが、内容を読んでもいまいちわからなかった。
    "The Plight of Penguin"
    by LLoyd Spencer Davis
    NZオタゴ大学のペンギン研究者。

    • kuma0504さん
      jubeさん、おはようございます。
      これは単純に「男はつらいよ」をパロっているんでしょう。だとしたら、「残念な境遇」とかがぴったりする。
      jubeさん、おはようございます。
      これは単純に「男はつらいよ」をパロっているんでしょう。だとしたら、「残念な境遇」とかがぴったりする。
      2022/09/28
    • jubeさん
      kuma0504さん
      コメントありがとうございます!!
      ああ、、、なるほど。そんな題名の映画がありましたね!!
      多分、訳者のダジャレ方...
      kuma0504さん
      コメントありがとうございます!!
      ああ、、、なるほど。そんな題名の映画がありましたね!!
      多分、訳者のダジャレ方向というか、面白さの知識とツボをシェアできてなくて、訳の面白さが全くわからなかったのが私の敗因かと思います。
      2022/10/10
  • 翻訳そのままな感じの文章なので少し読みづらい点があった。
    ペンギンの生態について親しみやすく紹介されておりよかった。

  • ペンギンと白熊だと食べられちゃうよ、はそういえばそうなんだけどなんか全然うたがってなかった。ペンギンと哺乳類は共存しないというのも、言われてみればそうなんだけど。最大の厄災はヒト、ごもっとも。

  • [鹿大図書館・冊子体所蔵はコチラ]
    https://catalog.lib.kagoshima-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC15996749

  • ペンギンについて、歴史(概要)、進化、生活、子育て、環境、といったようなカテゴライズでわかりやすい解説だった。
    著者デイヴィスのペンギン愛が非常に深く、また言葉のチョイス(これは訳者のセンスかもしれないが)が非常に楽しく、著者の人柄が垣間見え他にも読んでみたいと思った

  • 【請求記号:488 デ】

  • 原題は、"The Plight of the Penguin"。
    たしかに苦境。魚類でも哺乳類でもない、鳥類(しかし飛べない)の苦境。
    しかし著者のペンギン愛はしっかり伝わってきた。巻末の16種類のペンギン図鑑が好き。

  • ペンギンについて楽しく勉強できる本。まず鳥だよというところから始まって、求愛、子育てなど興味深い行動を教えてくれる。
    最後に地球温暖化によってペンギンたちの食料であるオキアミが減ってしまうことなど警告を発している。
    写真が非常に多くて分かりやすかった。

全16件中 1 - 10件を表示

ロイド・スペンサー・デイヴィスの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×