- Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
- / ISBN・EAN: 9784792604233
作品紹介・あらすじ
あのネット小説「コリアン・ジェノサイダー」が待望の書籍化。日韓併合条約は合法だった-2人の女子高生が翻訳掲示板を通じて知っていく、日韓歴史関係のホントのところ。
感想・レビュー・書評
-
重い問題を軽いタッチで書いていて読みやすい。
日韓問題の大枠を捉えることができる。
これを読んでから細かい史料を読むといい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
仕事で韓国も担当エリアになっていて、韓国事務所の人とは英語でやりとりしていますが、歴史問題についてはお互いに配慮して離さないようにしているのがッ実情です。
誰かが本で書いていたように、「歴史を二国間で共有することはできない」のだと思います。この本の著者である北山氏の本は初めて読みましたが、韓国の一部の人たちが日本に対してどのように捉えているのか(どのような教育を受けてきたのか)について知ることができたような気がしました。
以下は気になったポイントです。
・GHQに占領された日本が主権を回復したのが、1952年に締結されたサンフランシスコ講和条約、それにより現代日本の領土が確定した、切り離されたのは、下関・ポーツマス・日韓併合条約で決められていた台湾、樺太、朝鮮等、ただし竹島は明記されていない(p26)
・竹島は当初案には韓国領となっていたが、1949年12月29日以降の第六次案以降では外されている(p33)
・韓国は1951年7月19日にアメリカ国務長官宛へ「独島も自国領土に含まれる」と主張したが、同8月10日の国務次官補から韓国大使への回答で明確に拒否されている(p55)
・領土や国境線は最新の条約で決まる(p56)
・朝鮮総督府は、日韓併合期における朝鮮半島の統治機関、その史料によれば半島経営はずっと赤字、つまり国庫からの支出よりも朝鮮半島からの税収が少なかった(p147)
・朝鮮における当時の土地の日本人保有は5.7%、外国人保有は0.1%、残りは朝鮮人保有していた、ただし都市部は日本人保有が4割に達していた(p153)
・ハングルは15世紀に李朝の名君とされている世宗が漢文を解せない民衆用に作らせたが、朝鮮王の弾圧にあって「諺文」と蔑まれてきた、現代ハングルを普及させたのは朝鮮総督府である(p198)
・World Population,GDP and per capita GDPをクリックすると世界各国のGDPが年代別に見れる(p230)
・併合中の朝鮮地区は、併合前比較で、人口2倍、一人当たりGDP:2倍の、合計4倍以上の生産能力を持つ設備が稼働していた(p234)
・日本降伏後には、半島は米国とソ連に委託統治された、これは日本と同じく占領されたことになる、フランスと中国は戦勝国扱いだった(p242)
・関東大震災は関東地方の人口:300万人に対して、10万人が震災で死んだ、朝鮮人の死亡者総数は231人(司法省)であるのが妥当(p245)
2010/10/24作成