大嫌韓時代

著者 :
  • 青林堂
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本棚登録 : 121
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784792605025

感想・レビュー・書評

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  • いたって冷徹な論である。橋本大阪市長との激烈なる対談からは想像の出来ない冷静さにまず驚いた。こういう類の本は感情を煽るパターンが多いのだが、そうではない。数字をきちっとあげながら在日問題を分析し、おかしいことはおかしいと述べている。こういう人が激して支離滅裂な論を吐くのはおかしい。
    と考えると、桜井誠会長のあの対談は、計画的な炎上パフォーマンスであったのではないかと思える。あえてあのような態度に出て、在日問題を世に顕在化させたのではと。。。。
    内容については、思想信条に関することなので和えて賛否はノーコメントとします。思想信条の押し付けはあまり好きではないので。星評価もしません。

  • 在日韓国人・朝鮮人の問題についての詳しい内容については、本書を通じて知ることが出来ました。思えば僕が学生の頃、学校で差別問題を取り扱った映画を観せられ、感想文を書かされた事だけが思い出されます。当時は差別の歴史的経緯や、どこにどんな問題を孕んでいるかも知りませんし、教えてくれることもなかったのです。ある意味この問題はタブー視されていたといえるのでしょうね。ただ差別問題は、知らなかったら知らないで通っていたのに、なぜそれを問題視して穿り出そうとするかも分からないまま、大人になってその問題を目の当たりにしたときに、大きな衝撃を受けたことを覚えています。本書は、その問題を逃げることなくあからさまに書かれていること、差別問題と世間では言うけれど問題の本質は臭いものに蓋をしてきた日本人にこそ原因があったのであって、差別は差別ではなく区別して向き合う心構えが大事であると書かれています。そういう意味で非常に考えさせられ、また次世代に禍根を残すことなく断ち切る勇気を持つことが日本の将来を明るくするのだと感じました。良書だと思います。

  • 橋下市長との会談を見て、どんな主張をしている団体なのか本を読んでみた。書いてある内容は普通にまとも。「へ~、こんなことあるんだ、戦後の日本の自虐史観を良いように利用されたね」という感じ。ただ、あちらを責めるよりも、やはり日本人自身が付け込まれないよう、毅然とすることが大事だと思った。そのためには歴史を勉強しましょうということ。

  • 竹島問題、ウトロ地区問題、外国人参政権など、日本人としてもっと勉強して、日本人としてのアイデンティティーを確立していかなければいけないと強く思った。基本的なことしか知らなかったんだなと反省。ただ、保守側からだけでなく、左翼からみた考え方も勉強しておく必要はありそうだ。

  •  このような本が書店に並び、普通に購入することができ、またAmazonでベストセラーとなってしまうことが果たして想像できただろうか?

     書かれている内容はネット上で政治系のまとめサイトをいくつか読んでいれば見たことのある内容なので目新しさはないが、歴史的経緯がコンパクトにまとまっていて状況を整理するのに丁度よい。

     タイトルを見れば嫌韓とはなにか?が書かれているように見えるが、実際には、なぜ嫌韓となったのか?が書かれている印象が強かった。これは在特会の成立の過程や活動内容が随所に織り込まれているからではないかと思う。在特会の活動についてはすでに著作があるので、もう少し嫌韓とはなにか?の側に寄せた内容でも良かったように思う。また、海外の嫌韓について触れられていないのも気になった。おそらく在特会のメインの活動である在日朝鮮人問題に絞るためにそのようにしたのだろうが、大嫌韓時代というタイトルにするのなら海外の嫌韓についても触れた方が特定の集団だけが嫌韓を叫んでいるわけではない事が伝わったと思う。

     今の嫌韓本ブームで本書を手にした一般の読者にとっては驚きの連続だったに違いない。何しろこれまで公には語られることのなかった(≒”意図的に”報道されなかった)韓国の反日、竹島問題の歴史的経緯、そして在日朝鮮人に対する特権が生まれた経緯が根拠とともに列挙されているのだから。

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