- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784792605704
作品紹介・あらすじ
「古事記」に秘められた日本そして宇宙の歴史。第73世武内宿禰の竹内睦泰が門外不出の口伝を公開!
感想・レビュー・書評
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(2018年4月のブログ内容を2020年11月に転記したものです)
○ 正統竹内文書
著者の竹内睦泰氏は第73世武内宿禰を自称しており、口伝で竹内家に伝えられている「正統竹内文書」の内容を一部公開するという形で書かれています。Wikipediaによれば、「竹内文書」は偽書であると断じられていますが、この本ではその一件に触れ、「そのような嘘がまかり通るくらいなら正史を語りたい」として書いています。しかし、正統竹内文書も完全に口伝であることから「古事記に書かれていること以外は語れない」としているので、Amazonレビューなどにも「検証不可能」と評されています。たしかに、検証不可能でしょう。
○ 嘘だとしても、意義のある試み
各人が自分の目を通して、自分で考え、世の中をどう見るか。その考え方の体系を持っており――すなわち、各人の「公理系」を持っていて――それについて「なぜそう思うのか」をたどっていくと、思考の本質にたどり着きます。つまり、価値観、出発点です。そして、その違いによって、見え方は違ってくる。体系も違ってくる。しかし、見ているものは同じ、そういうことがよくあります。この本の中にもそういう一言があります。
“「『古事記』の世界も、科学の世界も、何かを発見し命名し、伝えるという点においてはまったく同じことをしているだけなのですー中略ー「宇宙」とネーミングする代わりに「天御中主神」と呼んだだけなのですから」”
この言葉があれば、「正統竹内文書」による「世の中の見かた」を面白く読めるのだと思います。竹内氏がこの前提に立つ限り、この考えを持つ限り、私たちが、「原子」とか「DNA」とか命名しているものが、違う体系で、別の名称で立ち現れてくることを面白いと受け止めておけばよいと思います。
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竹内先生の日本史一度でいいからLiveで受けて観たかった
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衝撃の一冊。あらゆる意味の恐ろしさに、体が震えた。