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- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794202703
感想・レビュー・書評
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津山30人殺しの筆者が阿部定と226事件のせいで隠れてしまった巣鴨の殺人事件を追う。虚言癖があるのか二転三転する供述をする小男が警察に語らなかった事実を江戸川乱歩の弟が偶然知り語るラストが衝撃。無罪から懲役7年になるのも悲惨。
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著者の「津山30人殺し」を久しぶりに本棚から引っ張り出して読了。創作話しやらなにやら問題の多い作ではあるが、ドキュメンタリーとしては非常に完成度が高い。そこで著者のほかの作品が読みたくなり、アマゾンで検索して買ったのが本著。
なにかどんでん返しがあるのか、そして犯人の深層心理についてうがった見方が出てくるのかと読み進めていた。ところが正直がっかり。
容疑者の心の動き、戦前の警察取り調べ方法など興味を引く箇所もあるが、構成が雑で著者がそこことで何が言いたいのかさっぱりわからない。
いいたいことは一番最後のエピローグであるなら、引っ張り過ぎで、エピローグこそもっと緻密詳細に書くべきであろう。
期待していただけにかなり残念な読後感である。
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