本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794203908
作品紹介・あらすじ
昭和64年1月、東京都足立区綾瀬で起きた殺人事件は、検察をして「犯罪史上においても稀に見る重大かつ凶悪な犯罪」と言わしめたほど衝撃的な事件であった。恐るべき犯罪をおかした少年たちの素顔は?生い立ち・親子関係を克明に跡づけ、現代の家庭・教育に広がる得体の知れない病理を指摘する。事件の全容を初めて明らかにした本。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
2015年3月現在、埼玉で上村君が殺害された事件のこともあり、現代の少年に見える異常性というとこから、この本を読んでみた。一年半前に古本屋で買って、まだ読んでなかった本。悪魔の所業の如くの殺人を犯した、コンクリート殺人然り、上村君殺害然りだが、本書で書かれていることは、それがどれだけ異常な人間によって行われたか、ではなく、極端に言えば俺も誰かを殺していたかもしれないと、その異常性がまるで当たり前のように俺らの中にあることを自覚させる内容だった。俺も大概人に迷惑をかけて、不安定で弱い人間だけど、ここまで罪を犯さず生きてこられたことは、決して当たり前ではないな、と思った。それに事実、この本の中で、被告の言っていること、感じていたことは、わからないでもない。異常な殺人を犯したから異常な奴なんだ、理解できないな、ではなく、その背後を突き詰め、その異常性はテレビの前で他人事のように踏ん反り返ってるあなたにもあるんだと、そう言ってくれる本だと思った。
-
細かく書かれてて衝撃
全4件中 1 - 4件を表示