- Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794209115
感想・レビュー・書評
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鉱物を採集、鑑定するための初歩的な知識や技術として、ルーペや磁石などの七つ道具や、鉱物の外観上の特徴、比重や結晶の話などが盛り込まれている。いずれも高価な機器を用いる鉱物学のプロ向けではなく、アマチュアが鉱石を手にしたときに鑑別ができるようにというものだが、愛好家が鉱石を集める上では十分。さらに学習を進めるための図書や団体のガイドも充実している。後半は雲母や石英など具体的な鉱物や岩石の話になり、翡翠やめのうの段は宮沢賢治の作品や著者自身のことも織り込んで随筆のような語り口。
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鉱物の楽しみ方を指南する本。 90年代に鉱物ブームがありました。そのきっかけになったのがこの本と、同じ著者による鉱物図鑑です。鉱物の鑑定方法から採集の仕方、鉱物の集め方まで、代表的な鉱物の事例を紹介しながら解説しています。
子供の頃に山登りをしながら黄銅鉱などの鉱物を集めていたことがあります。当時は何の知識もなく、集める楽しみはあっても、それをどう見たらよいのか分からず飽きてしまいました。この本のような鉱物学の指南書があったら、自分のコレクションにも価値を見いだせたかもしれません。惜しいことをしました。 -
これは図鑑に比べると、興味の無い人にしか受けないけれど、鉱物にまつわるお話なんかにも触れられていて楽しく読むことが出来ます。鉱物学というと難しくてつまらないイメージがありますが、この本はそういったことを一掃してくれます。石に興味をもたれた方の入門書にお勧め!