中国現代化の落とし穴: 噴火口上の中国

  • 草思社
3.25
  • (1)
  • (2)
  • (8)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 48
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (437ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794211750

作品紹介・あらすじ

「現代化のショーウィンドウ」上海の繁栄の背後には、いまにもマグマが噴きだそうとしている火山さながらの現実が隠されている。汚職腐敗の横行、拡大する貧富の格差、社会的モラルの喪失。中国の気鋭の女性経済学者が、1978年からはじまった改革の20年を検証。こんにちの中国社会の深刻な矛盾は、「権力の市場化」を起点とし、政治体制の改革を一顧だにしなかった跛行型の改革に由来すると鋭く分析して内外で高い評価を得ながら、のちに国内で発禁処分となった問題の書である。当局のとった厳しい措置は、著者の指摘がいかに核心をついたものであるか、そして中国政府がいかに切迫した危機感を抱いているかを如実に示すものといえる。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 001.02.12/16,4刷、並、カバスレ、帯付き。

  • 2002年。上海や北京など、一部の大都市に富が集中している中国。バランスの悪い経済成長が、いずれ国の衰退を招くと述べられている。中国の格差はひどい状態。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

何 清漣(か・せいれん) Qinglian He
経済学者・ジャーナリスト。1956年、中国湖南省生まれ。湖南師範大学卒。上海・復旦大学で経済学修士号を取得。湖南財経学院、曁南大学で教鞭をとり、中共深圳市委員会宣伝部に勤務の後、『深圳法制報』で長らく記者を務めるかたわら、中国社会科学院公共政策センターの特約研究員となる。98年に政治経済学の視点から中国社会の構造的病弊と腐敗の根源を衝く『現代化的陥穽』(邦訳『中国現代化の落とし穴』〔草思社刊〕)を出版。知識人層から圧倒的な支持を得たが、共産党政権下の政治的タブーに踏みこむ言論活動を貫いたため、国家安全当局による常時監視、尾行、家宅侵入をはじめとするさまざまな圧力を受け、2001年に中国を脱出して米国に渡った。現在はプリンストン大学、ニューヨーク市立大学で研究活動を従事し、『当代中国研究』誌などに意欲的な論考を発表して精力的な活動を続けている。

「2022年 『中国の大プロパガンダ ――各国に親中派がはびこる〝仕組み〟とは?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

何清漣の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×