王様も文豪もみな苦しんだ性病の世界史

  • 草思社
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本棚登録 : 48
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794211880

作品紹介・あらすじ

有史以来、人類は性病に悩まされてきた。王様も教皇も、詩人も画家も、まじめな人も、男も女も、ときにはなんの病気かもわからずに苦しんできた。宗教上のモラルから人類が解放されたのは最近のことだが、性病は中世にも猛威を振るったし、性的なものを極端に忌み嫌った近代ブルジョア社会でも、つねに人々の悩みの種だった。人類の歴史のあらゆる段階に、性病は影のようにぴったり寄り添っているのだ。この本は、これまであまり注目されてこなかった性病の歴史をたどりながら、男女関係や性に対する人々の価値観の変遷を浮き彫りにする異色の文化史である。

感想・レビュー・書評

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  • 「避けられぬアヴァンチュールにご用心!!」

    所蔵情報
    https://keiai-media.opac.jp/opac/Holding_list/search?rgtn=K24555

  • 面白い! スラスラ読みやすい ショッキングな内容もあり普段ロマ本に浸かっている私は、ヒストリカルロマンスの世界観がガラガラと音を立てて崩れていった HQ読者にとってはここまでのリアルな話はキツイかも 
    これだけ世界を苦しめた梅毒にやっとドイツで特効薬がっ…と思ったらその救世主が日本人だった! 梅毒から世界を救った「秦佐八郎氏」山陰地方の僻村に生まれ医学を学ぶために中国山脈を徒歩⁽!⁾で越えた いやはや秦氏の医学への情熱と脚力に感謝

  • [ 内容 ]
    有史以来、人類は性病に悩まされてきた。
    王様も教皇も、詩人も画家も、まじめな人も、男も女も、ときにはなんの病気かもわからずに苦しんできた。
    宗教上のモラルから人類が解放されたのは最近のことだが、性病は中世にも猛威を振るったし、性的なものを極端に忌み嫌った近代ブルジョア社会でも、つねに人々の悩みの種だった。
    人類の歴史のあらゆる段階に、性病は影のようにぴったり寄り添っているのだ。
    この本は、これまであまり注目されてこなかった性病の歴史をたどりながら、男女関係や性に対する人々の価値観の変遷を浮き彫りにする異色の文化史である。

    [ 目次 ]
    第1章 梅毒にむしばまれたヨーロッパ(梅毒のきた道;性病の温床となった中世ヨーロッパの性風俗 ほか)
    第2章 特効薬はないのか!(はじめはこんな治療法しかなかった;性病学の誕生 ほか)
    第3章 時代は変わる(労働者とブルジョアのモラルのちがい;大都市の性病汚染 ほか)
    第4章 エイズ、現代の梅毒か?(エイズヒステリー;最初の犠牲者たち ほか)

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  •  梅毒は、アメリカ先住民から広まった、と思っていましたが、この本によると、その説は不確定なようです。特効薬の開発に日本人が関わっていたことに、驚きました。
     作者がドイツのひとなので、後半はほぼドイツ関係の話です。図表なしでの、数字の説明がちょっと分かり難かったですが、文章は読みやすく楽しめました。

  • 199

  • タイトルは凄いんだけど(笑)、ちゃんとしっかりした本です。ベートーベンが耳が不自由になったのも、ゲーテがあんなに美しい詩を書けたのも、全部ある意味梅毒による副作用のお陰も一因だったのかと思うと・・・・;歴史の影に病あり。

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著者プロフィール

1971年南ドイツのバイエルン生まれ。アウグスブルク大学およびスコットランドのエジンバラ大学で英文学とコミュニケーション論を学ぶ。現在は作家、翻訳家、英語教授として活躍中。

「2016年 『文庫 性病の世界史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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