良心をもたない人たち: 25人に1人という恐怖

  • 草思社
3.45
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本棚登録 : 417
感想 : 63
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794214720

作品紹介・あらすじ

うそをつき、空涙で同情を引き、追いつめられると逆ギレする…。25人に1人いる"良心のない人たち"の見分け方と対処法を教える貴重な書。

感想・レビュー・書評

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  • <メモ>
    精神医学の世界では良心が全く無い状態を
    「反社会性人格障害」と呼んでいる。

    強制不可能な人格異常者の存在はアメリカ人の約4%
    (社会の連帯を大事にする風土がある国は低い)

    一貫した無責任さは反社会人格障害の基本。
    自分自身との関係も非常に希薄。
    良心に基づく様に見える行動の多くが全く他の動機
    <恐怖 世間体 自尊心 たんなる習慣>である事もある。

    サイコは外見で見分けがつかない

    良心の欠如は精神障害なのか。それとも裁判用語なのか。それともまったく別のものなのか

    サイコの大脳皮質の機能
    言語処理能力の普通は、
    中立的言葉(テーブル 椅子 消しゴム 後で)等
    より感情的言葉(愛 憎しみ 母)等
    に強く反応するがサイコはそうならない

    アメリカの精神医学会では以下の特徴のうち、少なくとも3つをみたす事が条件とされている
    1 社会的規範の順応出来ない
    2 人をだます 操作する
    3 衝動的である 計画性が無い
    4 カッとしやすい 攻撃的である
    5 自分や他人の安全をまったく考えない
    6 一貫した無責任さ
    7 他の人を傷つけたり虐待したり物を盗んだりした後で良心の呵責を感じない

  • モラハラ被害者が読む本リストを、片っ端から攻めることにした。
    加害者には良心がないのだということがよくわかった。けれど、良心がないなんて想像もつかないので、読めば読むほどわけがわからなくなるわ。
    モラハラ加害者には近づかないのが一番の対策らしいし、私はそこを実践しつつあるので、加害者の心理なんてこれ以上理解する必要はないのかもね。

    (2015.06.08)

  • 良心をもたないため、人を騙したり傷つけても罪悪感を持たずに、人々に紛れ生活しているサイコパス。しかし、サイコパスは人の気持ちを知ることができないので、現代でもっとも必要とされる人の気持ちを推し測る力が無いに等しい。だから、サイコパスを恐れ萎縮する必要はない。

  • タイトルから内容に興味がわき、図書館
    で借りて読みはじめた。

    簡単な単語(持つ、関する、与える、全
    て、など)がひらがな表記になっている
    ので、読みずらさを感じる。
    「 、」区切りの少ない文は特に。

    今、50頁ほど読んだところ。
    もともと心理学に興味があるので、精神
    医学と心理学に関わる内容で引き込まれ
    つつある。

    精神医学の専門家の多くは、良心がほと
    んどないしまったくない状態を、「反社
    会性人格障害」と呼んでいる。この矯正
    不可能な人格異常の存在、アメリカでは
    人口の約4%と考えられている、、
    つまり25人に1人の割合。

    良心欠如の状態には別名もある。
    「社会病質(ソシオパシー)」、もっと
    一般的な「精神病質(サイコパシー)」

    摂食障害に悩む人(約3.4%)よりも多い。
    結腸癌の割合は10万人に40人で、反社会
    性人格障害の100分の1。つまり、結腸癌
    を患う人の100倍。
    数字で聞くと、その数の多さに驚く。

    メモを取りながら読み進んできたが、読み
    返したいと思った本になったので、、購入
    することにした。
    --------
    ●読了後、購入済

  • 翻訳書だから致し方ない部分はあるがもう少し噛み砕いた内容だともっと読み手に伝わりやすいと思った。
    生きている限り、本性を潜めているサイコパスとどこかでは一緒に行動したり、働いたりしないといけないので対処法の項目だけは誰しも目を通しておいた方がいいと思う。

  • サイコパスについて具体例(実例に限りなく寄せたフィクション)を含めて、心理学者の立場として説明をしている本。神経生物学的な研究についても言及されているのは良かった。サイコパス的特徴は、遺伝的影響が少なからずあると言う点は非常に興味深い。今現在は、更に研究が進んでいるのだろうか。単なるサイコパス解説書に終わらず、「良心」の意味についてオープニングからクローズまで問いを求めるストーリーも良い。サイコパスの被害体験を読んで気分が滅入ってしまったが、徐々に明るい気持ちに戻り、読後の気分は良好だ。

  • 1

  • 心理
    社会
    人生

  • 読み進んでいくと、前に一度読んだ気がする内容。サイコパスは欧米人では25人に一人のようだが、アジア系ではもっと少ないらしい。また、サイコパスとそうでない人の境界も曖昧であり、はっきり決められないと思う。近い人は確かに存在するだろう。

  • 良心というものを持たない人、サイコパスの実例を綴る本。良心を持たないというのがこんなに恐ろしいものなのかと、思い知った。少し救いなのは、サイコパスの人は幸せではないことか。良心があるほうが、幸せにつながるとのこと。また、利己的遺伝子の話も引き合いに、個人レベルではサイコパス、団体レベルでは利他的な人が生存戦略上有利とのこと。25人に一人はサイコパスというのもある意味しかたがないかと思った。

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著者プロフィール

マーサ・スタウト(Martha Stout)
1953年生まれ。米国のマクリーン精神病院で研修、ストーニーブルック大学で博士号取得。ハーバード・メディカルスクール精神医学部で、心理セラピストとして25年以上患者の治療続ける。現在はボストンで開業、臨床心理学者として心的外傷、心的外傷後ストレス障害、自殺念慮を専門にカウンセリングを行っている。前著『良心をもたない人たち』(草思社)は「ベターライフ・アワード」を受賞

「2020年 『良心をもたない人たちへの対処法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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