昭和天皇とラストエンペラー―溥儀と満州国の真実

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  • 草思社
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794215963

作品紹介・あらすじ

昭和七(一九三二)年三月一日に成立した満州国は、僅か十三年余で消滅した。大陸にかけた人々の理想は雲散霧消し、日本の敗戦で多大な犠牲者が出た。大清帝国復活を望む溥儀を担ぎ、新国家建設をめざす関東軍がつくりだしたという満州国。それは本当に傀儡国家だったのか。昭和十(一九三五)年と十五(一九四〇)年の二度の訪日後、国民に向けた詔書に溥儀自ら手を加え、天皇との精神一体化を強調したのはなぜか。建国神廟に天照大神を祀ることに執心したのはなぜだったのか。訪日中の昭和天皇、各皇族との交流に着目、外務・陸軍省史料をもとにこれをたどり、溥儀の真意を読み解いていく。新たな視点から溥儀と満州国の実像に迫った意欲作。

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著者プロフィール

総合教育研究所代表、現代史研究家。
1953年岐阜県生れ。慶応義塾大学法学部卒、同大学院修了、法学博士。日本外交史、国際政治専攻。
主な著書『浜口雄幸』(中公新書)、『日米野球史』『満蒙独立運動』(以上、PHP新書)、『濱口雄幸日記、随感録』(共編、みすず書房)、『裕仁皇太子ヨーロッパ外遊記』『東京オリンピックへの遥かな道』『明仁皇太子エリザベス女王戴冠式列席記』(以上、草思社)、『海軍の外交官 竹下勇日記』『内田良平関係文書』(以上共編、芙蓉書房出版)、『浜口雄幸日記・随感録』(共編、みすず書房)、『左腕の誇り・江夏豊自伝』(新潮文庫)、『日米野球の架け橋』『奈良武次とその時代』(以上、芙蓉書房出版)など。

「2023年 『昭和天皇欧米外遊の実像』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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