- Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794216823
感想・レビュー・書評
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日本が好きで日本のために死んで行った中国人。
中国が好きで中国のために死んで行った日本人。
日中友好に合同慰霊祭を、との主張。
うーん、どうだろう・・・詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
結論からすると日中友好しようね。な感じになる。
が、そこに至るまでがものすごく詳細で友好を目指した人達がこれだけいて、過去はこうだったんだよーって話の実例をいっぱい書いてある。
現在の両政府の話をほとんど書いていないのがちょーっと友好には程遠いよねって現状を表していると思う。
それはともかくとして学校教育はもっとちゃんと教えてくれよグローバル社会で恥かくから。 -
世界的に不況の中で、各国の目が経済発展の著しい中国に向けられている最中、「日本の方がこれだけ素晴らしいよ!」という愚かな優越感に浸りたいがために選んだ一冊。読後の自分の考えが如何に浅はかだったか、と打ちのめされたのは言うまでもありません。
この本は確かに、過去、日本国内外で活躍した日本人の勤勉さや実直さを押し並べている本ですが、だからと言って中国人を始めとする諸外国人に対し、優越であることを主張しているわけではありません。登場する全ての人達が、日本のために働き、動こうとしていた。それは時に中国と(大なり小なりの)一戦を交えるくらいの主張を言い争うこともありましたが、それも全て自己と自己の属するもののための主権を主張する為。決して利己的に走るようなことをしていたわけではないのです(勿論、全ての言動が利己主義ではないとは言えませんが)。
さらに、その主張は、単純に日本のためだけでなく、時には中国についてもその主張を張り巡らせている。結果的にはどちらかが不幸の一途を辿ってしまうことになってしまったこともあったけれど、少なくとも「自分さえ良い」という一方的な考えに囚われての言動を取った人はほとんどいなかった。
また、そういった言動を取った人は、何も日本人だけではなく、中国にもいた、ということ。勿論、中国は中国の主権を守ろうとする為に必死に戦ってきたのは言うまでもありません。
結局のところ、今のような日本と中国(それ以外にも、韓国やロシア、さらにはアメリカにも波及しますが)との間でギクシャクが続いていますが、これもお互いを深く知ろうともせず、インターネット等で垂れ流されている表面上の情報だけを元に判断しているがため。もしくは、何でもかんでも自分の主張や主権をほしいままにするがために、他者の評判や名誉を著しく傷付けようとしているがため。インターネットのような、匿名性の高いコミュニケーションが当たり前のように跋扈しているのであれば、尚更かもしれません。
「若者よ、外へ出ろ!」ということが叫ばれている昨今。それは、内向きの日本より、良くも悪くも奔放の海外の方が、自分のしたいこと、研究、事業に取り組めるから、というメッセージが強い体と思います。しかし、それとは別に、ただ単純にネット上に蔓延する情報だけに囚われず、自分の目で、耳で、感覚で海外の国々を感じろ、というメッセージも込められているのだと思っています。
そういう経験や体験をしたうえで、「中国は嫌い」と思うのならそれでもいいと思います。しかし、そういった経験も体験もせず、ただインターネット上の情報という、第三者の、しかも表面的か実経験かも分からない俄仕込みの情報だけで、「中国は嫌い」と思うのはやめた方がいい。それは、「中国のことは知らない」と言っているのと同じだから、なのではないでしょうか。
「中国は嫌い」という意見も必要だが、その意見に偏りすぎるのは良くない。その逆も同じ。様々な角度の視点を持ち、自分の感覚でその国と向き合うことが必要ではないか、ということを気づかせる一冊だと思います。勿論「その国」は、中国だけを示しているわけではないのは言うまでもありません。 -
蒋介石 恨みに報いるに徳をもってす
外交は単に口先だけでするものではなく、軍事の裏付けによってこそ力を発揮する
1900 義和団の乱 柴五郎陸軍中佐
孫文 東方の文化は王道であり、西方の文化は覇道である。王道を語るのは仁義道徳を主張することであり、覇道を語るのは功利と強権を主張することであります。
われわれの大アジア主義を実現させるためには、我が固有の文化を基礎とすべきであり、道徳をかたり、仁義をとかねばなりません。仁義道徳こそ、わが大アジア主義の基礎であります。
日清日露のあと、日本に学ぼうとしとする留学生の数が飛躍的にのびた。その中に若き日の蒋介石や、周恩来、魯迅などがいた。