機械より人間らしくなれるか?: AIとの対話が、人間でいることの意味を教えてくれる
- 草思社 (2012年5月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794219008
感想・レビュー・書評
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5分のチャットでAIと人間の区別を当てるというチューリングテストに、人間として出場する話。AIの開発という話になりがちなところ、逆に、AIを乗り越えて、人と認めてもらえるかという面白い視点です。僕は本当に人間かな、誰にも証明してもらっていないな、と心配になります。実は相手が機械かも、というよりも、そっちのほうが怖い。Google日本語入力が変換してくれない文字は、もう僕の語彙にはなくなってしまった気がするし、同じく誤字は僕の誤字でもある。人間らしさとは何ぞや。それは僕には結局わからないのだけど。
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AI開発の歴史を通して、コンピューターと人間との違いを論じる。軽い読み物的な雰囲気の一方で、人間とはなにかを深く考えさせられる哲学的な要素を含む。
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"人間らしい人間である事を5分間のチャットのみで表現する"ことを求められた人間の奮闘。このシチュエーションを取り上げたアイディアの勝利。内容と文章は若干散漫な印象を受けた。言語表現も関わるので、通訳を介さず原語で読んだ方が一層楽しめるのかもしれない。
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日経新聞書評 2012.7.15 内田麻理香選
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読んで良かった。お話の主題は、チューリングテスト。とても、興味深かった。
とても、とても、興味深かった。だって、人間らしさについて、積極的に
哲学してるんだもの。だって、多角的な線引きが、妥当性を伴って、大きく
自我を覆っている感じを享受ってしまったのだもの。心地よし。だもの。
いつか、また、そして、ややもすると、読めと呼らば、ささと読まんとす。
我、迷いて迷わらんとすれば、読まんとす。読まんとすれば、そこに耽けなむ。 -
チューリングテストに人間として参加する、という面白い状況。著者は人間であることを5分間のチャットで表現しつくすために、あらゆる面から「人間らしさとは何か?」を考察する。言語学的な話が英語になってしまうのでなんとなくしか理解できなかった(でも訳者はうまく翻訳していたと思う)。チェスの話「AIに負けたのではなく過去のパターンに負けたのだ」という結論はなかなか面白い視点ではあった。
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人口知能の研究を通じて、にんげんらしさを探求する~らしいよ☆
読んだらまたレビューしまぁーす☆
読んでます!!
人間とは何か?という問に対してチェスやナンパと様々な角度から探求しています。さらに歴史上の人物の名言や映画ワンシーン、様々な文学や詩歌からの引用ととても知的な刺激に富んでいます。
いやぁ~面白かった!
凄く深い!! -
「人間らしさ」とは何か「機械と我々の違い」は何かという事をあらゆる面から解いていく一冊。筆者の書き方、表現の仕方も内容と同じくらい面白く、次々と読んでしまう本。実際にある「人間らしさ」を競う大会に人間代表として出場した筆者の感想や考えがとても面白かったです。是非読んでほしいです。
(匿名希望 外国語学部 外国語)