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- Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794219022
作品紹介・あらすじ
1953(昭和28)年3月、昭和天皇の名代として英国エリザベス女王の戴冠式に招かれた明仁皇太子(今上天皇)は半年におよぶ欧米外遊の途についた。日本の独立回復から1年。若き皇太子の外遊は日本の国際社会への復帰を象徴するにふさわしく、日本人を勇気づけるものであると同時に、対米追随脱却をめざした首相吉田茂にとっては日英関係改善の一大好機でもあった。苛酷な収容所体験をもつ日系移民との出会い、イギリスの元捕虜たちの反日の動きとこれを鎮めたチャーチルのスピーチ。随員の同行記録、外務省初公開資料等の新史料をもとに明仁皇太子外遊の足跡を活写。戦跡慰霊、災害被災地慰問へと繋がる今上天皇の使命感の原点を探るとともに、戦後日本の対米基軸を決定づけた外交の舞台裏を明らかにした画期的な書である。