- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794219176
作品紹介・あらすじ
温・暖などの異字同訓の使い分けは?日本語ってじつは多国籍?『広辞苑』が一世風靡した理由は?国語辞典をじっくりと読み解くと、日本語の意外な素顔が見えてくる。辞書づくりの現場を長年にわたって観察しつづけた新聞記者が明かす"国語辞典の楽しみ方"。日本語を理解すればするほど、辞書を引くのが今の何倍も楽しくなってきます。あなたは、ほんとうの日本語を知っていますか。
感想・レビュー・書評
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ほかで読んだエピソードもあるが、違った切り口も。
著作権や名称の登録商標など、法的な側面を掘り下げているのは、興味深い。
まわりからの批判と、それに対応する辞書の変遷も、おもしろい。
「あたたかい」の書き分けは、実際に悩んだことがあり、とても身近な問題だった。
筆者の経歴ゆえか、利用者(素人)側ではなく、編集者寄りに感じる部分があった。 -
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これは面白そうですね!
辞書の秘密…すんごくわくわくしますっ。
あれ程言葉が詰まっていれば、秘密のひとつやふたつ、確かにありそうっ!
自分...これは面白そうですね!
辞書の秘密…すんごくわくわくしますっ。
あれ程言葉が詰まっていれば、秘密のひとつやふたつ、確かにありそうっ!
自分でも探し出せたら尚のこと面白そうですね。2012/08/02 -
「自分でも探し出せたら」
どれだけ校正しても見落としは防ぎきれませんから、間違いなら発見出来るかも。。。←でも、そのために辞書を見たら性格歪...「自分でも探し出せたら」
どれだけ校正しても見落としは防ぎきれませんから、間違いなら発見出来るかも。。。←でも、そのために辞書を見たら性格歪むかも。
新明解や広辞苑と言った人気辞書には、愉しみ方の本があって、そちらも楽しいです。2012/08/03
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新書文庫
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☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB10377210
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大学・大学院と国語国文学を専攻し、小型国語辞典の改訂版執筆にも一時参加した経験のある自分にとって、国語辞典を材料にして書かれた書物は欠かさず読むようにしている。
本書は、複数の国語辞典を使って、「どの辞書も同じような語彙解説が書かれている」という印象を払拭し、「辞書にはそれぞれ特色があり、語彙を調べるばかりでなく、読み物としても面白い」ことを、タイトルどおり裏読みや深読みを通して教えてくれる。例えば、じしょ・じてん・じびきの違いや、辞書の真ん中は何行の語彙か、温かい・暖かいの厳密な使い分けってある?などなど。
本書を読み、国語辞典も面白さを再認識すると共に、『言海』と『日本国語大辞典』が優れものであることを思い知った。
それにしても、辞書に関する著作権の問題は本書で詳しく知ることとなった。それだけでも自分的には有意義は一冊だった。 -
言葉の意味や漢字の意味を調べるだけなら電子辞書のほうが便利だし、わたし自身そうしている。だから紙の辞書を「引く」のではなく「読む」ことが最近大好きになった。これを読んでから、いろいろな辞書を比べてみた。そして自分にとって語釈がいちばん共感できる、お気に入りの辞書を見つけた。