金原まさ子句集 カルナヴァル

著者 : 金原まさ子

• 草思社 (2013年2月15日発売)

作品紹介・あらすじ

健気に淫らに冷静に。言葉を以て強くエレガントに生きる。

感想・レビュー・書評

[hypo-さんの感想 · 2013年3月9日]

102歳のデカダンス。勇気がわく。

[ゆみこさんの感想 · 2017年7月3日]

作者の金原まさ子さん（106歳）は
6月27日横浜市の病院で亡くなられました。
こ冥福をお祈りいたします。

夏風邪やみずかきが生えうろこ生え　　　
 
ぷいと来てバラを接木して去りぬ　　　　　　　
（人体にバラを接ぐのです）
 
蟇またぐときごうごうと耳鳴りが　　　　　　
（耳鳴りを録音することはできないのでしょうか）

魔訶不思議な世界に俳句という梯子で
降りていくことができます。
 
 

著者プロフィール

1911年（明治44年）東京生まれ。三輪田高等女学校卒。卒業後は飯田橋の料理学校へ。その後結婚し、ほぼ専業主婦として生活。49歳で俳句をはじめる。1970年、草苑（桂信子主宰）創刊に参加。73年、草苑しろがね賞受賞、79年、草苑賞受賞。2001年、街（今井聖主宰）同人。07年、らん（鳴戸奈菜代表）入会（筆名・金子彩）。14年、句集『カルナヴァル』で第69回現代俳句協会賞特別賞を受賞。2017年6月、106歳で逝去。句集に『冬の花』『弾語り』（草苑俳句会）、『遊戯の家』（金雀枝舎）、『カルナヴァル』（草思社）。

「2018年 『文庫　あら、もう102歳』 で使われていた紹介文から引用しています。」