清閑の暮らし: 隠者たちはどんな庵に住んでいたのか

著者 :
  • 草思社
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本棚登録 : 53
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794220110

作品紹介・あらすじ

住宅史学の見地から八人の隠者たちの
侘び住まいを再現。詳細な間取り図や、
庭の風景など、各自のこだわりや
美意識が視覚的にもたのしめる!
陶淵明・白楽天・兼明親王・慶滋保胤・西行・
鴨長明・松尾芭蕉・良寛が残した詩、歌、句から
浮かび上がった貧しくとも、自分の道を一心に
究める、清々しい生き方。

感想・レビュー・書評

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  • 清閑の暮らしって理想。

  • 180520 中央図書館
    歴史上の隠遁者、世捨て人の「庵」のレイアウトスケッチが面白いけど。

  • ペンネーム:隅田遊香さんからのオススメコメント

    名利真っ平御免!
    これ以上煩い馬鹿者共に付き合っていられるか。
    何もないことこそ本当の豊かさであり 自由なのだよ。
    さあ隠棲の支度をしよう!

    OPACへ ⇒ https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000024800

  • 陶淵明ー白楽天、兼明親王ー慶滋保胤、西行ー鴨長明、芭蕉ー良寛をセットして扱い、静閑の暮らしを建築史の視点で説明しています。それぞれの隠棲地の住居の平面図と風景が復元されています。文献だけでなく、良寛の場合など、遺跡として残っているものについても、文献をとおして再現しているところがとてもおもしろいです。
    前半は私の専門とかぶるのですが、通史的に見ると、なかなかおもしろいです。ただ西行以降の庵と、貴族の閑居とはやはり別物だと思います。
    内容がわかっている人は図面だけ見てもおもしろいです。私もいろいろイメージしたのだけど、建築学がわかっていないので、実際に図と解釈を付き合わせてみると、思わぬ発見があります。過去にも図面があるにはあったけど、こういう形で見比べると、静閑というものが立体的に感じられます。
    難をいえば、文献の示し方が大雑把です。解釈よりも図面の説明として読むためなのでしょう。

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著者プロフィール

昭和19年、神戸市生まれ、熊本県立大学名誉教授。九州大学大学院博士課程(建築学専攻)修了。工学博士。歴史は現在の問題から遡るべきという理念のもとに、古代から現代までの日本住宅と中国住宅、およびその暮らしの風景を研究している。 主著に、『日本の住まい その源流を探る』(相模書房)、『清閑の暮し』(草思社)、『武士の絵日記』(角川ソフイア文庫)などがある。

「2019年 『幕末下級武士の絵日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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