- Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794220110
作品紹介・あらすじ
住宅史学の見地から八人の隠者たちの
侘び住まいを再現。詳細な間取り図や、
庭の風景など、各自のこだわりや
美意識が視覚的にもたのしめる!
陶淵明・白楽天・兼明親王・慶滋保胤・西行・
鴨長明・松尾芭蕉・良寛が残した詩、歌、句から
浮かび上がった貧しくとも、自分の道を一心に
究める、清々しい生き方。
感想・レビュー・書評
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清閑の暮らしって理想。
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180520 中央図書館
歴史上の隠遁者、世捨て人の「庵」のレイアウトスケッチが面白いけど。 -
ペンネーム:隅田遊香さんからのオススメコメント
名利真っ平御免!
これ以上煩い馬鹿者共に付き合っていられるか。
何もないことこそ本当の豊かさであり 自由なのだよ。
さあ隠棲の支度をしよう!
OPACへ ⇒ https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000024800 -
陶淵明ー白楽天、兼明親王ー慶滋保胤、西行ー鴨長明、芭蕉ー良寛をセットして扱い、静閑の暮らしを建築史の視点で説明しています。それぞれの隠棲地の住居の平面図と風景が復元されています。文献だけでなく、良寛の場合など、遺跡として残っているものについても、文献をとおして再現しているところがとてもおもしろいです。
前半は私の専門とかぶるのですが、通史的に見ると、なかなかおもしろいです。ただ西行以降の庵と、貴族の閑居とはやはり別物だと思います。
内容がわかっている人は図面だけ見てもおもしろいです。私もいろいろイメージしたのだけど、建築学がわかっていないので、実際に図と解釈を付き合わせてみると、思わぬ発見があります。過去にも図面があるにはあったけど、こういう形で見比べると、静閑というものが立体的に感じられます。
難をいえば、文献の示し方が大雑把です。解釈よりも図面の説明として読むためなのでしょう。