- Amazon.co.jp ・本 (483ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794222299
作品紹介・あらすじ
日米が独立国と認め、日本はそのために戦ったにもかかわらず朝鮮は自らを改革できなかった。米アジア外交の視点を加え、日清戦争の解釈に新たなパラダイムを示す。
感想・レビュー・書評
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いや、大変に勉強になりました。
朝鮮の開国から日清戦争に至り終結するまでの歴史について、著者の専門である「アメリカ近代史」の観点を加えることによって、こんなに(歴史認識における)風景が異なって来る…というとやや大袈裟にしても、少なくともいくつも新たな視点に気づかされるとは…。
まさに外交は二国間関係で見てはダメで、多国間関係で捉えるべき。
それにしても、つくづくこの著者…渡辺惣樹さんの博覧強記ぶりには驚きます。アメリカ近代史だけでなく、日本近代史に対する造詣も恐ろしく深い。
「日本は当初から朝鮮半島に対して領土的野心を持って接していた」?…いやいやいや、まさか今どきまだそんな歴史観が一般的とは思いませんが、当時の日本、朝鮮、そして清国、アメリカ(を中心にロシア、フランス、イギリス、ドイツ)の状況を今一度よく理解するための必読書と思います。力作。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本がアメリカと協力して、朝鮮を清国から独立させ、近代化させようとしたのに対し、朝鮮はいつもどこかの国を頼るんですね。朝鮮は清国やロシアを頼って日本を排除しようとしますが、なぜなんだろうという真意が分かりませんでした。
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アメリカからの視点が加わり、本書の内容により重厚感を醸し出している。