- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794222558
作品紹介・あらすじ
人工知能は、失業者を増やしたり、人類を滅ぼしたりするのか? 2045 年に「シンギュラリティ」が訪れ、突如、コンピュータが人間の知能を超えるのか? いや、そんなことはあり得ない̶̶。人工知能を日常的に使用しているデータサイエンティストの著者が、情報学の歴史的経緯をふまえて、人工知能と人間社会の過去・現在・未来を解説。この上なく腑に落ちる、人工知能論。
感想・レビュー・書評
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・とてもキャッチーでわかりやすい。
・根拠が明確なので納得しやすい。
・人間の技術革新に対する認識の仕方の考え方が参考になりました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シンギュラリティは起きるとしても徐々に起きる(すでに起き始めている)、自律的に人工知能が暴走して人間に害を及ぼすことはありえないという立場。2つの飛行機事故の事例によって示される、自動操縦分野で最終的に判断するのは誰か(機械、人間、どちらが判断するほうが正しい判断になるか?)という問題はとても考えさせられるし、重要な問題をはらんでいる。今はスマホ全盛時代だが、なんでこの「箱」みたいなの持ってなくちゃいけないわけ?という疑問が生じるのは当然なので、ジェスチャーや目の動き、そして一番実現性が高い音声入力に各社が向かいのはうなづける。
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【資料ID: 1117020117】 007.13-N 38
http://opac.lib.saga-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB23288226 -
産業革命のくだり、とても納得しました。結局いつの時代も人は、知らないものを恐れ、拒絶するのだなと。
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請求記号 007.1/N 38
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万能論から脅威論まで毀誉褒貶の激しい人工知能を、論考の原点に多用されるシンギュラリティの解説から始まり、人間は人工知能とどのように向かい合い活用するかを考察して、多種多様な人工知能と人間が共創する未来を描きます。
さりげなく、「カクテルパーティ効果」を例示してのディープラーニングの説明などもとても分かりやすいですが、基本的にはその内部構造ではなく、外から見た人工知能を解説、脳科学を背景とした人間の「意識」と「無意識」から人間と人工知能のインターフェースのあり方などの考察が特に興味深く読めました。シンギュラリティについては起こる、起こらないと意見が分かれるところですが、本書は既に起こっているとの新説です。