大欧州世界を読む (創成社新書 5)

著者 : 梅津和郎

• 創成社 (2006年5月1日発売)

感想・レビュー・書評

[Mkengarさんの感想 · 2023年4月24日]

本書はEUの内部構造をどちらかというと政治的側面から分析した書籍である。イギリスのブレア首相が果たした役割や、ドイツの大連合政権の今後などについて記載してあるとともに、トルコの加盟問題およびウクライナの位置づけなど他の書籍にない視点があってそれ自体は興味深い。

　ただ本当に残念だが、全体を通して文章が精査されておらず、非常に読みにくいことだ。句読点の使い方がおかしいんじゃないかと思う点が多々ある。読んでいてフラストレーションがたまってしまった。また文章がだらだらと記載されていて、図表を作ったほうがよほどわかりやすいのに、と思う点が多々あった。明らかに時間をかけずにつくった本という印象がぬぐえないので、評価を低くしました。