アフリカ世界を読む (創成社新書 11)

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  • 創成社
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  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794450135

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  • 2006年刊。著者は大阪商業大学総合経営学部教授。資源大陸アフリカの実情解説書。欧米中露らによるアフリカとの関係性強化の実態が、新聞(日本では日経新聞)等の公開資料をもとに解説。本書自体は興味深い内容だが、学者でなければ成しえない作業かという疑問も。アフリカ情報の少なさが如実に反映していると予想できる。また、小泉政権での景気回復を本物と見る等本業の経済学者としては?であり、所々の国粋的な叙述が嫌味(内容は首肯しても)。尤も、E資源輸入先の多様・安定化の点で、サハリン経由の天然Gパイプラインに賛成とは意外。
    産油国でのインフラ整備以外の事業創出や地元企業の創業・発展への支援が、社会的貢献の上で重要としつつ、これの実例や提言・方法論の開陳がない点が、著者の学者としての限界を露呈している感がある。なお、新奇情報として、ガス・ツー・リキッド(GTL=天然ガスをCOとH₂に転換し、分子構造を組み替えて灯油・軽油化した合成油とその製造技術)は、有害物質産出量が少なく、既存のエンジンや器具を利用できる優れもの。国内メーカーがプラント製造能力を持つ点も。
    また、本論とは離れるが、こういう経済の数値データに関しては日経の独壇場(毎朝産読では全く太刀打ちできない)という当たり前の事実に気づかされる。

  • 世界とか嘘っぱち笑

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