- Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794811172
作品紹介・あらすじ
本書は、「数学的に考える」とはどういうことなのかをわかりやすく説いた本です(訳者の知るかぎり、この非常に基本的な問いに答えてくれる本はこれまでなかったと思います)。その根底には、「だれでも数学的に考えることができるし、数学的思考は自分と世界を理解する助けになる」という著者たちの信念が脈々と流れています。
全編、豊富な図解やイラストを手がかりに、例題を解きながら考え方を理解していくしくみになっています。なので、数学に苦手意識のある方でも、論理的思考のプロセスをしっかりと把握することができますから、先生方ご自身の思考訓練に役立つだけでなく、教室で自信をもって生徒たちに伝えていただけるはずです。
たとえば、「封筒のストックがなくなってしまいました。自分でつくるとしたら、どうしますか?」などなど、一見すると「えっ、これが数学の問題なの?」と思うような、ワクワクする問いかけがたくさん出てきます。著者たちに導かれて考えるうちに、心はいつのまにか数学ワールドに遊んでいることでしょう。
下訳を読んでくれた先生方からは、「算数・数学の問いへの正解はただひとつであって、問題を解いたら終わりだとか、解けないとダメ、という先入観から解放された」「算数・数学や理系という分野を超えて、生活の中で直面するさまざまな問題の解決に応用できる」など、目からウロコの肯定的な感想をたくさんいただきました。
教室での授業法に悩まれている先生方だけでなく、学校時代に算数・数学で挫折してコンプレックスになっている方、そしてもちろん大の数学好きの方にも、楽しみながら数学的思考の肝を理解し、身につけていただけると確信しています。(よしだ・しんいんちろう)
感想・レビュー・書評
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数学的思考とは何か、自分が問題を解く時にどのような頭の使い方をしているのか、実感しながらよみすすめることができる。
子供たちにつけたい力は、実際自分の頭で使ってみるとどうなのかどこに躓きそうなのか、これは本当に転移する力なのか、転移させるには他にどのような場面でつかうのか、考えさせられる本だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
おもしろい。質問する、チャレンジする、振り返る。この三点を繰り返すことが自己形成に貢献するという。実践することにしよう。
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この本を読んで理解できる人は、そもそもこの本に書いてあることを理解しているのではないかと思った。
そうでもないのかなあ。文章を理解できることと数学を理解できることは大きくは比例すると感じるのだけれど。
教科書で習う数学をギリギリ理解できなかった人が、本書を読むことで、理解できるようになることの助けとなるのかもしれないか。
取り組み方とか状況を系統立てて整理しているので、悩んでいる人は何度か取り組んでみるとよいかもしれない。