輝く平原の物語 (ウィリアム・モリスコレクション) (ウィリアム・モリス・コレクション)
- 晶文社 (2000年6月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794916938
作品紹介・あらすじ
春まだ浅いある日、平和な日々をおくるクリーヴランドの浜辺に海賊船が出現し、一人の美しい乙女を連れ去った。乙女の婚約者である"大鴉一族"の若者ホールブライズは海賊船を追って探索の旅に出る。行く手にあらわれた謎の大男にさそわれ、陰謀渦巻く海賊たちの島へ。さらに、"不死の王"の支配する"輝く平原"の国へ。永遠の若さと幸福を約束するというその国で、ホールブライズが出会ったものとは?モリスが生涯のテーマとして追求した「地上の楽園」をめぐる愛と冒険の物語。
感想・レビュー・書評
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工芸、芸術を生活に取り入れた人、モリス。てっきりうっかり壁紙関係の何かと思って見つけてそのまま読み始めたら、なんとサーガでした。しかも面白い。ご本人はアイスランドサガがお好きだったよう。他の作品も読んでみたいです。
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竹森先生の授業の課題の為に借りました。
作者のウィリアム・モリスは、詩人として有名だった様で、この物語の文章も詩のように言葉づかいが素敵です。
http://www.lib.miyakyo-u.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=81851 -
詩人でありデザイナーであり社会主義者であり、なおかつそれぞれ
の分野で大きな活躍をしたウィリアム・モリスは現代ファンタジー
の創始者でもある。モリス自身が再刊した唯一の書ということで
思い入れも深いのだろう。著者の代表作として読んでみた。
さすがに古い感じは否めないし、現代から見ると全体的に淡々と
している感じが強い。キャラクターの動向を追うだけで、内面の
葛藤などには深く踏み込まない文体は、「引っかかる部分」を
読者自身が見つけなければいけないこともあって相手を選ぶ本
なのかも知れない。
だが、ここに描かれた不死の国とそこで生きることを選択するか
どうかという問題はファンタジーのみならず人間にとっても大きな
テーマなのではないだろうか。できるならばすべての人が、共に
老いることを選びたくなる、そういう配偶者に出会えますように。 -
[ 内容 ]
春まだ浅いある日、平和な日々をおくるクリーヴランドの浜辺に海賊船が出現し、一人の美しい乙女を連れ去った。
乙女の婚約者である“大鴉一族”の若者ホールブライズは海賊船を追って探索の旅に出る。
行く手にあらわれた謎の大男にさそわれ、陰謀渦巻く海賊たちの島へ。
さらに、“不死の王”の支配する“輝く平原”の国へ。
永遠の若さと幸福を約束するというその国で、ホールブライズが出会ったものとは?モリスが生涯のテーマとして追求した「地上の楽園」をめぐる愛と冒険の物語。
[ 目次 ]
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☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
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