- Amazon.co.jp ・本 (166ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794964113
作品紹介・あらすじ
「世界一の日常食」タイ料理の神髄をもとめて、戸田さんは旅する。ときには屋台店に首をつっこみ、ときには友人の家の台所で主婦といっしょに包丁を握る。戸田さんにとって食べることがタイを知ることだ。メコン河に抱かれた国境の村から、海の幸に恵まれた南部の町まで、私たちが忘れてしまった本当に豊かな暮らしと味をたずねる旅のエッセー。
感想・レビュー・書評
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料理に絡めたタイ文化紹介という感じ。
もっと食事中心の本かと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
タイ予習本その3。
今回は滞在期間が短いこともあり、歴史よりも食文化中心に参考書を選んだ。
すると、偶然にも『世界一の日常食』↓と同じ著者だった。
http://booklog.jp/users/tuyaki/archives/1/4794957254
ただのレシピではなく、タイの食文化を扱った本の数が
それほど多くないということだろうか。
先の本が1986年発行だったのに対して、本書は1999年。
2冊を読み比べると、食を中心としたタイの文化が移り変わっていることが分かる。
以前は都会と田舎をはっきりと区別していた
電柱の数や道路の整備具合の差が少なくなり、
食べられたものではなかったパンがそこそこ美味しくなっていたり、
ココナッツミルクではなく牛乳でできたアイスクリームが
コンビニで売られていたり、といった具合だ。
土地に暮らす人々にとっては、
もちろん生活が便利になっていくということなのだろうけど、
どうしても異国情緒を求める部外者としては、少し寂しいと思ってしまう。
でも日本だって、似たような道を辿ってきたのよね。
そして、50年前の昭和の暮らしに戻りたいかと言われたら、
1日・2日の「体験コース」でないかぎり、やっぱり今の生活のほうがいいなと私は思う。 -
著者はタイ料理と動物園の専門家 その昔藪内正幸美術館(ご主人である)でお会いしたときに、「タイ楽しみ図鑑」を頂いたことがある。
どちらの本も大好きなタイ料理をめぐる旅のあれこれが佐藤彰氏の写真と共に描かれている。タイ米にとって不幸だったのは1994年の米騒動で、日本の米のかわりとして紹介されたことだと私も思う。日本の米とは全然別の食材であるという認識が欲しい。タイのパンがまずいのはお米がおいしすぎるからというのも同意。特に東北地方の糯米が大好き。
辛さを抑えてくれれば、「タイ料理は世界一の日常食」に同意。